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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-37
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で会議室のように机と椅子が並べられて十二ある椅子はすべて埋まっていた。


「これより、亡国機業臨時幹部会を始める。第一席、御袰衣蓮」
「第二席、篠ノ之束」
「第三席、スコール・ミューゼル」
「第四席、ナターシャ・ファイルス」
「第五席代理、クロエ・クロニクル」
「第六席代理、クラリッサ・ハルフォーフ」
「第七席、織斑マドカ」
「第八席、御袰衣麗菜」
「第九席、国立燈火」
「第十席、レンティア・フレイドーラ」
「番外、チェルシー・ブランケット」
「番外、篝火ヒカルノ」


 今ここに、これまで行われてきた幹部会を通して初めて全員が揃った。


 今回緊急で幹部会を開いたのには二つ理由があった。
 一つ、メンバーの入れ替えがあり、その顔合わせ。ただ、これは通常の定例会で紹介を済ませれば済む話だった。何故今回を特別に扱い、幹部会を開いたのか。それは二つ目に理由がある。
 二つ、遅くても一か月以内に実行に移す世界革新についてだった。有体に言ってしまえば、世界規模のテロリズムである。


 既に実行を明言している以上後に引き返すことは不可能で、何かしらのアクションを起こす必要があったため、どうせなら多少計画が前後したとしても発動してしまおう。そういう魂胆だった。
 そして水面下で進められてきた計画は、既に一部が発動してすでに動いてもらっているところもあった。


「それで? ラウラとオータムはどうしたのかしら?」
「あの二人は除名処分だ。オータムは亡国機業を分裂させた責任を持って、ラウラはこの計画の破たんを招かざるを得ない存在となってしまったため、既に決定したことだ」


 元々オータムは性格に難があり、どうも戦闘になると感情的になり過ぎる傾向が顕著で特に何も起こらなくても近いうちに処分していた筈だ。
 ラウラにも問題があった。遺伝子強化試験体(アドヴァンスト)として生まれた彼女は物事を素直にとらえ、他人からの好意に弱く、戦場でその甘さが出る可能性があったため、ドイツ軍を利用させてもらったのだ。


 つい先日まで敵である一夏たちと過ごしていた蓮と束、それに麗菜も数日一緒だったが、彼らはその点の精神に関してはもはや常軌を逸している。束に至っては、笑いながら実の妹をなぶり殺してしまうかもしれない。


 クロエとクラリッサの軽い挨拶を済ませ、本題に入っていく。といってもそれほど難しいことではなく、どの順番で潰していくかっていう聞いてみれば簡単なことだ。例えは成すこととそれを実際に実行することの難易度の違いは大きいが、ここにいる者にとってみればさほど問題ではないように見える。
 簡単に攻略できる前提でこの会議を進めているのだから、呆れざるを得ないのだが、ここにいるメンバーはそれぞれが国家
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