第四話 真実
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
第四話 真実
時空管理局のリンディの取調べに応じている麻生。
「つまり・・・あなたもプロジェクトFの関係者という事?」
「はい・・・僕は望月博士の助手としてフェイトちゃんの出生に関わりました・・・」
麻生はかつての罪をリンディに打ち明けた。
「そして・・・これが・・・」
リンディは麻生から渡されたファイルを見た。その中には異型の生物の姿とそれに関するデータがありアリシアの写真が同封されている。
「これは・・・生物兵器?違う・・・なんなのこれ?」
「ネオ生命体です」
「あの怪物の名前ね?」
「・・・はい」
「ちょっと待ちな!ネオ生命体だかなんだか知らないけどあんた何者なんだよ!」
アルフの言葉に麻生は静かに答えた。
「さっきの僕の姿を見てお分かりでしょう・・僕は・・・僕は・・・望月博士とプレシアさんの実験台にされて・・・改造手術をされているんです」
麻生の脳裏にあの悪夢のような出来事が蘇る。
「止めてください博士!バッタの遺伝子で・・・人間を改造するなんて間違ってます!!」
「黙れ!私はより強く感情などに惑わされない究極の生物を作りたいだけだ!!」
「うあああああああああああああ!!」
「そして僕は何処を彷徨いったのか・・・山の中で倒れ・・・数年前まで眠っていたんです」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
麻生の表情を見て思わず黙ってしまうリンディ。
「まさか・・・いくらなんでも・・・・」
プレシアがプロジェクトFだけではなく、その為に目の前の麻生を改造した事に可能性を否定しようとするアルフ。
「それに何者かが僕にテレパシーで呼びかけてくるんです。ネオ生命体からフェイトちゃんを守れと」
「ちょっと待って!言っている意味が分からない!第一ネオ生命体って一体!?」
アルフの言葉にまずネオ生命体について話すことにした麻生。
「ネオ生命体とは博士とプレシアさんが研究していた完全生物です。感情にとらわれず・・・凶悪で怜悧で物凄いパワーだけがある・・・以前ネオ生命体を倒すことが出来ましたが・・・・プレシアさんがもう一体ネオ生命体を造り上げていたようです」
「じゃあ・・・プレシア女史が生きていて・・・ネオ生命体を使ってフェイトを襲っているあなたはそう言いたいの?」
リンディの言葉に麻生は黙って頷いた。
「そんな馬鹿を言わないで・・・プレシア女史は確かにあの時死んだはず・・・!!」
「!!」
何かの気配に気付いたリンディが振り向くとそこにはフェイトが立っていた。
「く!」
「フェイト」
「フェイト
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ