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勇者番長ダイバンチョウ
第16話 熱血ボルテージ100%!これが怒りの熱血モードだ!!
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方をしながら幾度も木刀ブレードをダイバンチョウに向けてたたきつけて来る。如何に虚弱な異星人であろうと扱っている得物の威力が底上げされてる為か相当な威力になっている。
 今更ながら、番自身木刀ブレードの強さをその身で実感していた。

「ダイバンチョウ! 貴様らぁぁ!」
「外野はすっこんでな!」

 後ろで片膝をついていたケンゴウ星人も目の前で行われている非道な光景に黙っていられず立ち上がる。
 だが、其処へもう一体のワルダー星人の口から熱線が発射された。
 威力からしてそれ程脅威ではないが、既にまともに立っていられるエネルギーのないケンゴウ星人を吹き飛ばす位には十分通用する威力であった。

「ぐはっ!」
「てめぇは後でじっくり料理してやる。だがまずはこいつを片付けてからだ!」

 倒れたケンゴウ星人には目も暮れず、もう一体のワルダー星人もダイバンチョウへと襲い掛かってくる。
 その手に持っていた名刀流れ星の鋭い刃がダイバンチョウの背中に向かい深々と突き刺さった。

「がぁぁっ!」
「死ね、死ねぃ! とっとと死んじまえぇ!」
「ぎゃはは! これで俺達はゴクアク組の幹部昇進間違いなしだぜぇ!」

 薄気味悪い笑い声が頭上で木霊するのが番の耳に聞こえて来る。胸糞悪い気分だった。
 こんな奴らの笑い声を耳元で聞くのは勿論の事だが、何よりも男と男の命懸けの喧嘩を薄汚いやり方で侮辱された事に腹立たしさを感じていたのだ。

「兄貴、遊んでないでとっととトドメを刺しちまおうぜ」
「そうだな、何時までも遊んでられねぇしな!」

 ダイバンチョウの体に突き刺していた流れ星を抜き出し、上段の構えを取る。振り下ろす先には動く事が出来なくなったダイバンチョウの頭部がある。
 振り下ろすこの一撃でダイバンチョウの首を跳ねようと言うのだ。

「これで終わりだ! ダイバンチョウ!!」
「そうはさせぬ!」
「なに!?」

 突如、海面から声が響く。青い海が渦を巻き、その中心から水しぶきをあげながらケンゴウ星人が突っ込んできたのだ。
 突撃した先に居たのは流れ星を持っていたワルダー星人であった。

「ぐぇっ!」
「兄貴!」

 流石のワルダー星人もケンゴウ星人の捨て身の突撃を受け体をくの字に曲げる。しかし、倒すまでには至らなかった。やはりダイバンチョウとの闘いが未だに相当響いている。

「よくもやりやがったな、この死にぞこないがぁ!」

 逆にワルダー星人の怒りを買う事となってしまった。
 そのケンゴウ星人はと言えば先の突撃で残っていたエネルギーを使い果たしており動く事が出来なくなっていた。
 何とか立っているだけでもやっとの正に当てやすい的の状態であった。

「け、ケンゴウ星人……」
「すまなかった
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