第16話 熱血ボルテージ100%!これが怒りの熱血モードだ!!
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らでも切るぞ!」
「けっ、折角買った喧嘩なのに後ろ向いて逃げるかよ!」
お互いにそう言い合い、その場から退散した、次に両者が姿を現したのは番町から少し離れた海岸だった。
今の時期だと海水浴に来ている人はほとんど居らず、喧嘩をするには正に絶交の場所と言えた。
「此処なら思う存分戦えるだろう。さて、やるか!」
「応! ゆくぞ、ダイバンチョウ!」
「久々の喧嘩だ、大暴れさせて貰うぜぇ!」
即座にダイバンチョウは背中から木刀ブレードを取り出し、ケンゴウ星人の持つ刀とぶつかり合った。刀と刀がぶつかり合い激しい火花を撒き散らす。
両者とも一歩も引かず、前へ前へと進もうと全身に力を入れて腕を押し込む。
力同士が激しくのたうち回り、両者の腕は小刻みに震えていた。それに応じるかの様に刃から火花が零れ落ちる。
即座に両者は後方へと下がった。力比べでは互角と判断した上での行動であった。
しかし、ダイバンチョウが距離を置いた刹那、ケンゴウ星人が刀を持ち構え出した。
「何!?」
「受けてみろ! 秘剣【真空斬】」
技の名を大声で叫びながら、ケンゴウ星人の刀が下から上へと袈裟掛けに振り上げられた。その振った風圧が鋭い刃となってダイバンチョウへと襲い掛かって来たのだ。
「おわっ!」
とっさに身を翻してこれをかわした。装甲表面が掠れた感じはしたが直撃はしていない。しかし、もしあれが当たっていたらどうなっていたか。
それ以上に、離れた距離から斬撃をしてきた事に番は戦慄を覚えていた。
「見たか! これぞ私が長年の修行の末に編み出した秘剣、真空斬だ。我が剣技は風圧すら斬撃に変えて敵を斬る事が出来るのだ!」
「離れてても攻撃は出来るって事か。だが、離れての攻撃手段だったら俺にだってあるぜ!」
ダイバンチョウの両目が光った。目から熱血エネルギーを収束して放つメンチビームだ。
放たれたメンチビームはケンゴウ星人の体には当たらず、彼の持っていた刀に弾かれて海面に落下してしまった。
「メンチビームを弾いた!?」
「我が剣にその様な脆弱な攻撃など無意味! その程度では我が愛刀【流れ星】の刃を零す事すら叶わん!」
悔しいがケンゴウ星人の言う通りかもしれない。奴が持っている剣はそれこそ凄まじい切れ味を持っていそうだ。下手するとダイバンチョウの装甲すら容易に切り裂けるかも知れない。
だが、優れた得物を相手が持っているからと言ってそれで尻込みする轟番ではない。
「おもしれぇ! それなら俺がその自慢の刀をへし折ってやるぜ!」
「無駄な事よ! 何故なら貴様は我が愛刀でその命運を終えるのだからなぁ!」
再度、両者は互いに距離を縮め、其処で激しい斬り合いを始めた。互いに雄叫びを挙げ、渾身の
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