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勇者番長ダイバンチョウ
第16話 熱血ボルテージ100%!これが怒りの熱血モードだ!!
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者。貴殿らに危害を加えるつもりは毛頭ない」
「な、何だと?」
「本来ならば言伝をした後に降り立つが礼儀であるのだが、何分急ぎの用事故ご無礼を許してほしい」

 何とも時代を感じさせる喋り方をしている。だが、敵意はなさそうだ。とは言え油断は出来ない。隊員たちは誰もが即座に戦闘に入れるように構えながら事の行く末を見届けていた。

「そ、それで……急ぎの用事ってのは何だ?」
「うむ、風の噂によるとこの星にはダイバンチョウなる極悪非道な輩が貴殿らを苦しめていると報せを受けた。よって、この私がその不埒者を成敗しようと馳せ参じた次第なのだ」
「だ、ダイバンチョウ? ダイバンチョウって確か……」
「彼奴を知っているのであればこれは好都合。その不埒者が何処に居るのか是非教えて欲しい。この手でそやつを倒してご覧にいれよう」

 さも自信満々にケンゴウ星人は言う。自衛隊員達は心底困り果ててしまった。
 自衛隊にも面子はある。幾ら相手が異星人だからと言って何もせずにダイバンチョウ達に任せる訳にはいかない。彼らも必死なのだ。
 しかし、そのダイバンチョウを出さなければこの異星人は何をするか分からない。最悪あの長い刀を振り回されれば高層ビルなど豆腐でも切るかの様に切られてしまうだろう。
 それだけは避けたかった。

「俺に喧嘩を売ってるのはてめぇか?」

 そんな矢先であった。自衛隊の後ろの方から怒声が響き渡った。
 声がした方を皆が一斉に振り返ると、其処にはいつの間に到着していたのか、番とバンチョウの姿があった。

「貴様がダイバンチョウとやらか?」
「あぁ、俺をご指名してるようだからな。こっちから来てやったぜ。人が昼飯を食ってるって時に来やがって。時間を考えろってんだ!」
「急の来訪は詫びよう。だが、貴様の様な悪党に下げる頭は私にはない!」
「なにぃ! 言うに事欠いて人の事を悪党だぁ!? てめぇだって侵略目的で来たんだろうが!」
「何を言う! 私の目的は宇宙最強の剣豪になる事。その様な下劣な考えなど毛頭ないわ!」
「口でならなんとでも言えるぜ! 見え透いた嘘で塗り固めたって俺の目は誤魔化せねぇんだよ!」
「貴様……私を嘘つき呼ばわりするか……最早勘弁ならん! 今日この日を貴様の命日にしてくれるわ!」
「上等だ! その喧嘩買ってやるぜ!」

 互いに啖呵を切り終えた両者。お互い戦闘意欲が高まりいつでも戦えると言った感じになっている。
 直ちにバンはバンチョウと合体し、更にバントラを呼びダイバンチョウへと合体を終えた。
 熱血ボルテージはいい塩梅に溜まっている。怒りの炎で今、番の心の闘志は真っ赤に燃え滾っているのだ。

「此処じゃ狭くてやりづれぇ! 場所を変えてやるぞ」
「良かろう。ただし、逃げるつもりならば後ろか
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