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勇者番長ダイバンチョウ
第16話 熱血ボルテージ100%!これが怒りの熱血モードだ!!
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 その為、幼馴染である長瀬美智が番の為に多めにお弁当を作ってきてくれるのである。

「今日は番の大好物の、玉ねぎずくしだよぉ!」
「か〜っ! 今日は最高の日だぜ! 玉ねぎなんて何時振りだぁ?」

 天に向かい番は涙をぬぐった。知らないと思われがちだが、番は玉ねぎが大好きなのだ。とにかく玉ねぎには目がなく、最悪生でもバリバリ行けてしまう程玉ねぎ好きなのである。
 そして、美智が作った弁当のラインナップはそれこそ玉ねぎ一色と言えた。
 玉ねぎごはんに玉ねぎの天ぷら、玉ねぎサラダに玉ねぎの漬物。正に玉ねぎだらけである。

「んめぇ! 俺の大好きな玉ねぎってのもあるがやっぱ美智の作る飯はうめぇや!」
「当然じゃない。番の為だけに作ったんだからねぇ」
「あんがとうよ美智。何時もおめぇにゃ世話んなりっぱなしだなぁ」
「良いって良いって、何時も暴走しがちな番を止められるのは私だけなんだしね」

 などと側から見たらラブラブ全開な二人。ただし、それを本人の前で言う事はあってはならない。言った本人は三途の川を渡る羽目になる事間違いなしだったりする。




     ***




 多くの人達が昼食を楽しむ正午。それは此処番町内でも例外ではなく、大勢の人達が昼食を楽しんでいる真っ最中と言う平和な昼下がりであった。
 ある者は自作の弁当を食べていたり、またある者はレストランのランチメニューを頼んでいたり、更にある者はコンビニで簡単な物を買ってそれで済ます者も居たりと過ごし方は人それぞれであった。
 当然その時間帯の交差点近辺は俗に言う歩行者天国と化しており、大勢の通行人達が目まぐるしく右往左往している姿が見受けられている。

「何だあれは!?」

 そんな歩行者天国の中で誰かが叫んだ。叫んだ者は空を見上げて指を指している。
 付近を歩いていた歩行者達もそれに釣られるかのように視線を空へと向ける。
 空からは真っ赤に燃えながら巨大な何かが落ちて来るのが見えた。
 遥か上空にあった為にその大きさは小さく見えるが実際にはかなりでかい。
 まさか隕石の類なのでは?
 忽ち歩行者天国はパニックと化した。巨大な隕石が此処に目がけて一直線に落下してくる。
 その隕石から少しでも遠くに逃げようと大勢の人々があれよあれよとばかりに逃げまどい始める。
 しかし、パニック状態と化していたが為にまともな思考など出来る筈もなく、その為に逃げる事すら困難となってしまっており、ある者は盛大に地面に倒れ込み、またある者はビルに顔をぶつけて転倒してしまったり、しまいには人同士でぶつかり合う等と言う始末にまでなっていた。
 そんな人々の事など俄然無視で巨大なそれはぐんぐんと地表へ向けて高度を下げていた。
 それに従って、その巨大な物体
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