第16話 熱血ボルテージ100%!これが怒りの熱血モードだ!!
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。ゆっくりとダイバンチョウの両手が持ち上がり、自分の体に当っていた木刀ブレードと流れ星をそれぞれ掴む。
そして、ダイバンチョウの両手が強く握りしめられた瞬間、二本の業物は粉々に砕け散ってしまった。
砕け散り、砂浜へと舞い落ちる木刀ブレードと流れ星を前にしてワルダー星人達はすっかり戦闘意欲を失い、二、三歩後ろに下がった後膝が震えあがり出した。
そんなワルダー星人達に向かい、ゆっくりとダイバンチョウが歩み寄ってくる。
まるで死刑宣告その物であった。少なくとも、ワルダー星人達にはそう見えていた。
「く、来るな、来るな来るな来るなぁぁぁ――――!!」
すっかり理性を失い、恐怖一色に染まってしまったワルダー星人達は残っていた熱線をありったけ浴びせて来る。だが、エネルギーが尽き果てた状態ならいざ知らず、今のダイバンチョウにその程度の攻撃など効く筈もなく、その歩みを止める要因にはなりえなかった。
尚もダイバンチョウの歩みは止まらない。一歩、また一歩とワルダー星人達に近づいてくる。
そして、ダイバンチョウがワルダー星人達の目の前にたどり着いた時、ダイバンチョウの巨大な剛腕が唸りを挙げた。
「てめぇらみてぇな卑怯者なんぞにやられる程、俺は……男ってのは弱くねぇんだよぉぉぉ!!!」
怒号と共にダイバンチョウの右こぶしがワルダー星人の胴体を貫通する。たった一撃でワルダー星人の片割れを倒してしまったのだ。残っていたワルダー星人は我さきにと逃げ出そうとするが、そんなワルダー星人の体は足取りとは裏腹に地面へと倒れ込んだ。
倒れたワルダー星人は、今自分が何をされたのか恐らくは永遠に分からないだろう。
背後からダイバンチョウの右回し蹴りがワルダー星人の腹部に叩きつけられ、そのままワルダー星人を真っ二つにしてしまったのだ。
一瞬、時間からしてそれは一瞬と呼べるほどの時間であった。だが、その一瞬の内にワルダー星人達は激怒の元に復活したダイバンチョウの手により完全に破壊されてしまったのだ。
***
激闘は終わり、海岸には西へと沈みゆく夕日が海を茜色に染め上げて行く。そんな海岸沿いには、激闘を終えたダイバンチョウとケンゴウ星人の両名が立っていた。
「悪かったな、お前の刀……砕いちまってよ」
「気にはしていない。刀はまた作れば良い、それよりも……見せて貰ったぞダイバンチョウ。お前の内に眠る熱い闘志の力を」
「あぁ、さっきのあれか……正直俺自身も何であれになったのかさっぱり分からねぇんだ」
先のワルダー星人達を倒したあのダイバンチョウの超変化。あれは一体何だったのか?
アナウンスによるとそれは【熱血モード】だと言われていたのだが、正直さっぱり分からない。
しかも、戦
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