アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十話 決戦に備えて
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「私は素直にうれしいけどね。それに、ソレイユ。シリウスを降しているあなたが言うと嫌味にしか聞こえないわよ」
「そのつもりで言ったんだよ!」
「はいはい」
嫌味を肯定するソレイユだったがベガは華麗にスルーする。スルーされたことに軽くいじけるソレイユだったが、すぐに気を取り直した。
「とりあえず、六日後の十三時に古塔の前に現地集合だな」
「ああ。へたをうつなよ」
「同じ言葉を返してやるよ」
挑発するシリウスに挑発を返すソレイユ。そんな二人を見ているベガは苦笑いをしながら見守っていたが、お茶を飲み終えると暇を告げた。
「それじゃ、ソレイユ。私たちはそろそろお暇するよ」
「そうか。んじゃ、つぎは六日後だな。・・・死んでなければ」
「同じ言葉をあなたに返すわ。いきましょ、シリウス」
「おう、んじゃな。ソレイユ」
「ああ、またな」
暖簾をくぐり、工房を出て行く二人。そんな二人を見送りもせず、ソレイユは囲炉裏でお茶を啜っていたが、どこか難しい顔をしていた。
「六日後、か・・・。これはルナが泣くな・・・」
そうつぶやくと、残っていたお茶を飲み干し、腰を上げる。暖簾をくぐり、工房を出て行くとメニューウインドウを開き先ほどシリウスたちと話しているときに来たメールの確認をした。差出人はルナ。
【ソレイユが言っていた教会にいるよ〜】
とだけ記されていた。それを読んだソレイユは工房を出て四十四層の転移門に向けて歩き出した。向かう先ははじまりの街の子供養護教会である。
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