アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第二十話 決戦に備えて
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近と一緒に不死鳥クエストをクリアした攻略組がいるよ」
そうつぶやくと、ソレイユはアイテムウインドウから茶碗を実体化させ、囲炉裏の自在鉤に掛けてある薬缶をとり茶を注いでいく。驚きの新事実なはずなのだが、シリウスとベガは特に驚いた様子はなかった。
「あのクエストを?よくやる気になったわね・・・」
「まったくだぜ。不死鳥のクエストはないだろう。一回受けてみたがあんなの地獄以外なにものでもないぜ・・・」
「右に同じね、あんなのよく受ける気になるわね・・・」
「そうか、楽しいと思うけどな?」
「「いや、全然楽しくねぇ(ない)から」」
「・・・・それを言うなら、バハムートのあの弾幕やヴァナルガンドの桁外れな速度はどうなんだよ」
「「あんなのたいしたことないだろ?」」
口をそろえて言う二人にどこか理不尽さを感じるソレイユだったが、そんなことはいまさらなので気にしないようにしていた。
「さて、どうするんだ?例の件・・・」
「そのことなんだがな、ソレイユ。六日後に行こうと思うんだ」
「六日後・・・、か」
「ああ、だからそれまでに剣の強化をしていてほしいのよ」
「その心配なら無用だ。もう終わってる」
システムウインドウを開き黒い鞘に納まった長刀を取り出した。その長刀はオシリス戦で見せた長刀とどこか似ていたが、同じものではなかった。
「こいつの銘は≪天凰フェニクニス≫で、二日前に作った。ちなみにこれも、≪鳳炎皇フェニックス・エール≫時代には発現しなかった特殊効果が発現しているからな」
「・・・・・あいかわらず行動が読めねぇな、おまえ」
「悠々自適にやってるだけなんだけどな・・・」
呆れを含んだシリウスの言いように困ったように返すソレイユ。ベガは我関せず、といったように一人でお茶を啜っていた。微妙な雰囲気になったところをシリウスが雰囲気を変えるように咳払いをして話し出した。
「とりあえず、だ。六日後にあの古塔の入り口に集合だ。時間は、そうだな、十三時ごろでいいだろ」
「了解。ちなみに一つ聞きたいんだけど、なんで現地集合?」
「俺らはそれぞれ持ち味が違うし、マイペースで突き進んでいく性格だからな。ばらばらに行った方がいいと考えたんだ。それに、準備運動になるだろ?」
「なるほど、納得。確かに準備運動は大切だよな」
「そうね。でも、古塔に着く前にだれか死んだりした場合はどうするの?」
「いや、その心配はないだろ」
「どうして?」
ベガの疑問にシリウスは何気なく答えた。
「お前らの強さをよく知ってるからな。だから、あんなところに出るモンスターなんかには負けないだろ」
「そんな信頼されてもね〜、困るんだけど・・・」
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