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とある3人のデート・ア・ライブ
第八章 反転
第13話 本当の声
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はハッと驚きながらも、また笑みを浮かべた。

そして、搾り取るような声で彼女は言った。





美九「ありがとう……」





その目には薄っすらと、涙が浮かんでいた。


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ーーー
ーー




天央祭三日目。

上条「ここで合ってるよな?」

佐天「多分そうだと思いますよ?」

今上条達が居るのは舞台の観客席なのだが、一般客は普通の客席で、美九を見上げる形なのだが、上条達は舞台裏の階段を登り、一般客とは別の二階ーーというよりはスタッフ専用の渡り廊下ーーみたいな所から見下ろす感じで美九を応援するのだ。

十香「うむ!実にいい眺めだ!」

四糸乃「……た、楽しみ……です!」

よしのん『四糸乃〜、はしゃぎすぎてサイリウム落としちゃダメだよ〜?』

四糸乃「大丈夫……しっかり、持ってるから……!」

琴里「でもよくこんな所いけたわね。誰かのゴネ?」

耶倶矢「くっくっく……我の力にかかればこの程度ーー」

夕弦「否定。耶倶矢のおかげではなく、美九のおかげです」

耶倶矢「ちょっ!?今いいとこだったのに!!」

琴里「……でしょうね」

一方「……騒がしい奴らだな」

………まあ、反応は人それぞれということで。

佐天「そう言えば士道さんは?」

上条「なんか美九に呼ばれてたらしいけど……やけに遅いな。ちょっと探しに行ってくる」

十香「あっ、私も一緒に行くぞ!」

と、走り出す上条の後を十香が追って行った。


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ーー



十香「その……ありがとうなのだ」

上条「ん?何の話だ?」

今上条と十香は、恐らく出演者の待機室と思われる部屋が並べられた廊下を歩いていた。

ふと十香が話しかけたかと思うと、彼女は俯きながら歩いていた。

十香「あまりよく覚えてないのだが、心の中で当麻の必死の声が聞こえたのだ。あれは幻ではなく、本当に起こったものだと……根拠はないけど、確かにそう思えたのだ」

少し悲しそうな顔をしながら、十香は続けて言った。

十香「私はあの言葉で救われた。アレが無ければ……もしかしたら、今頃私はーー」

と、言おうとした時、十香の頭の上にポンと手が置かれた。

上条「もう終わったことだ。そんな顔するなよ。救われたんならそれでいい。救ったのがたまたま俺だっただけだよ。だから笑え。俺は笑ってる十香の方が好きだからさ」

優しい言葉でそう言うと、十香は満面の笑みを浮かべた。




十香「ありがとうなのだ!」




その笑顔を見て、上条もホッとした。引きずりすぎるタイプでなくて良かったと本当に思う。

と。


「きゃあ
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