暁 〜小説投稿サイト〜
とある3人のデート・ア・ライブ
第八章 反転
第13話 本当の声
[6/9]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
心の準備がーー」

一方「フン!」

士道の講義を無視しながら十香の方へ士道を飛ばす。

それも十香の方へ一直線でなく、弧を描くように投げられたのだ。




それは意図したものではなく偶然だった。

だが、それが功を奏した。




一人の少年が、落ちてくる光景。




十香「私は、この光景をどこかでーー」

ーー見たことが、ある。

それを認識すると同時、記臆がーー彼女の知らないはずの光景が頭の中をありありと映し出された。

巨大な剣を振り上げる精霊。そして、その名を呼びながら、空から降ってくる少年。

十香「十ーー香……」

自分の名を反芻し瞬間、彼女の頭に鋭い痛みが走った。

その、一瞬の隙に。

士道「ーー十香!」

空から降ってきた少年が彼女の眼の前まで肉薄していた。









士道「よう、十香。助けにきたぞ」




ーーーー
ーーー
ーー





一方「終わったか」

上条「……そうだな」

佐天「そういえば文化祭はどうなったんですか?」

上条「……美九が洗脳した人達がある意味仕切ってたからなぁ」

美九「その洗脳を解いたから、今はどうなっているか分かりませんねー」

上条「え?そうなのか?」

美九「当たり前ですー。ちゃんと約束を守ってくれたお礼ですぅ」

上条「約束?」

美九「……そう言えばあなた、あの時あそこに居ませんでしたね」

上条「ん?一体なんの話を……」

美九「レディとの約束を忘れる殿方の事なんて知りませんよーだ」

上条「は!?え、上条さんいつの間にかアイドルと約束してた!?え!?何を!?」

上条の反応が面白かったのか、美九はクスリと笑った。

美九「それを思い出すまでは口を聞いてあげませんよぉ」

上条「嘘っ!?」

佐天「あー、上条さんお疲れ様っす」

一方「……くっだらねェ」

佐天は苦笑いし、一方通行は舌打ちをし、上条は頭を抱えて悩んでいた。

美九はもう一度クスッと笑って上条の方を向いた。

美九「冗談ですよ。じゃあ私はこれで。天央祭の最終日にまた私歌うつもりなんですよ。今度は″この力″無しで……」

少し不安そうな表情を浮かべる美九。確かに、精霊の力あるのと無しではCDの再現とはいかないし、迫力や魅力が落ちる可能性もある。

美九「それでも、来てくれますか?」

間を空けずに、上条と佐天は答えた。

上条「あぁ、もちろんだ」

佐天「是非!!」

遅れて一方通行も。

一方「ハァ、また面倒くせェことができたな……」

言い方から察するに来てくれるようだ。

美九
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ