第57話 駄女神降臨
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てられない。
しばらくして、鬼ごっこは終わり、エックスとルインは肩で息をしながら座り込んでいた。
「す、凄いね…ここの人達…」
「こういう桁外れな人達が沢山いたら、こんな世界には…いや、止めておこう。そんな世界は妖精戦争時代以上の地獄だ…」
「やあ、お疲れ様〜」
疲弊しきった二人の前に悪魔がやって来た。
「この状況を作った張本人が何を…」
「あっははー、でも楽しかったでしょ?まあ、とにかくついて来て。君達に頼みたいことがあるの」
真剣な表情を浮かべるアリアにエックスとルインも顔を引き締め、ついて行く。
トレーラーの荷台の扉を開けると、トランスサーバーやらモニターやらが置かれていた。
「これ、ネオ・アルカディアの物ですよね?」
「パクった」
それだけ言うとコンピュータを弄り、モニターを起動させた。
「今、地上に人間が暮らせる規模の自然がある場所はここと、かつてスペースコロニー・ユーラシアが墜ちたエリアゼロ。コロニーが墜落してから周囲は危険地帯として封鎖されていたけど、現在、エリア・ゼロでは自然環境が徐々に回復しつつある。コロニーの残骸に残った環境維持システムが、一部生きているためだと思う。回復した自然の規模は小さいけど、人間が生活をするには充分な大きさ…ここにもネオ・アルカディアから逃げてきた人間がいるのさ」
「エリア・ゼロ?」
「あの時、コロニーが墜ちた場所が希望となるなんてね…」
「ここで問題、バイルがエリア・ゼロを見過ごすと思う?」
「いいえ」
「バイルはね、外界の自然を破壊する作戦を企てているのさ。この施設は二百年前から忘れ去られているからしばらくは大丈夫だとして、存在が知られているエリア・ゼロは一番危ない。出来ればさ、バイルの作戦…“ラグナロク作戦”を阻止して欲しい。頼むよ」
頭を下げるアリアにルインは慌てて止めさせる。
「頭を上げて下さい!寧ろやらせて下さい!数少ない自然をバイルに壊させない!!」
「ラグナロク作戦が行われている場所を教えて下さい」
ルインとエックスがバイルのラグナロク作戦を阻止するために動き出すのであった。
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