アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十八話 すべてを懸けて
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らない大自然。そこに住むモンスターたち。中には定冠詞のついたモンスターまで普通にフィールドにいた。アインクラッドとはまた違ったスケール感であった。三人は意気揚々と隠しステージに挑んでいった。
そして、攻略組がアインクラッドを攻略していく中で、裏ではクロス・ユニバースが隠しステージを攻略していった。ジェネシアスは奥に進んで行くと、陸海空を司るモンスターと戦うことになり、それをくだすことで最奥への道が開かれる、ということを廃村で聞いていた三人はその言葉通りに最奥を目指して進んで行った。
攻略組が六十層を超えるあたりでようやくその陸海空を司るモンスターのもとへたどり着いた。これまでのことがあり、三人で一体ずつ潰していくことにしたのだが、そこで予想外なことが起きた。一体を集中的に狙うとほかの二体から支援攻撃が飛んできたりしたのだ。そこで三人は、一人一体で一斉に相手にすることをやむなしとして再び挑んでいった。ベガが空を統べる≪The Sky Blast≫、シリウスが陸を統べる≪The Ground zero≫、ソレイユが海を統べる≪The Crystal Ocean≫を倒し、最奥への道を開き、唯一と言っていい人口物である古塔(どう見ても隠しラスボスがいる雰囲気のある)を発見した。
その塔に挑むかどうか迷っているときにシリウスがソレイユに持ちかけた話が合った。それがクロス・ユニバース解散の原因となってしまう。
◆
『なぁ、ソレイユ。俺とお前、どっちが強いんだろうな』
それはただの疑問だったのかもしれない。
『さぁな、闘ってみたことないから知らんよ、シリウス』
だけど、それが疑問で終わらなかったらどうなるだろうか。
『ならよ、ソレイユ・・・』
簡単なことである。
『おれとお前、どっちが強いか・・・』
他者から見ればくだらないと思うだろうか。
『・・・殺り合おうぜ』
それでも本人たちにとっては、それが大切なことであった。
『・・・死んで後悔するなよ・・・』
それは同族ゆえに、同じ穴の狢ゆえに、避けられないことだったのかもしれない。
『・・・その言葉、そっくりそのまま返してやるよ』
二人が武術を学んでいるがゆえに、そして男であるゆえに、それを確かめざるを得なかったのだ。
◆
同じ穴の狢でいうのならベガも武術を学んでいる身である。しかし、決定的な違いはソレイユとシリウスが男、ベガが女と言うところである。そのため、シリウスは長年一緒にいる女性であるベガではなく、短い付き合いだが男性であるソレイユを選んだのは当然といえよう。
今、ベガがいるのは三十一層にある所々に岩が生えるようにある草原地帯だった。時刻は夜である。その岩の一つにもたれかかりながら視線を巡らす
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