マブラヴ
1248話
[3/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
意したのは私が厳選した食材の数々を使った特製幕の内弁当だ。間違いなくその辺の店で売ってる弁当とは比べものにならん!」
胸を張って自慢するエヴァ。
確かにありがたいけど、もしかしてこれがフラグになって転移先は料理漫画の世界だったりしないだろうな?
「ああ、悪いな。向こうの世界に行ったら食べさせて貰うよ」
そんな調子で見送りに来た他の面子とも短く言葉を交わし……
「じゃあ、アクセル。気をつけてね」
レモンと唇を交わし。
「アクセル、戻ってくるのを待っているぞ」
コーネリアと唇を交わし。
「気をつけてね」
マリューと唇を交わし。
「お前を信じているぞ」
スレイと唇を交わし。
「アクセルが帰ってきた時には、私の歌はもっと広がってるわよ。だから、なるべく早く帰ってきなさいよね」
シェリルと唇を交わし。
「アクセル君、ご武運をお祈りしてますわ」
あやかと唇を交わし。
「頑張って。アクセル君なら何があっても私達の下に帰ってきてくれると信じてるわ」
千鶴と唇を交わし。
「私をこんな風に恋愛に溺れるような女にしたんだから、責任取って貰うからね」
円と唇を交わし。
「お土産、期待してるからね」
美砂と唇を交わす。
こうして恋人達全員と唇を重ねるだけのキスを済ませ、それを見ていた他の面子からは『暑い、寧ろ熱い!』といった視線を受けながら、俺はリュケイオスの前に立つ。
「レモン、頼む。こっちはいつでもいいぞ」
「分かったわ。……行くわよ。システムXN、起動。転移座標はランダムで。転移フィールド生成開始」
その言葉と共に、俺の全身を光の繭のような転移フィールドが包み混み……
「じゃあ、アクセル。待ってるからなるべく早めに戻ってきてくれると嬉しいわ。……転移」
レモンのその言葉と共に、俺の姿はホワイトスターから消えるのだった。
レモンの姿が消えたと思った次の瞬間、俺の姿は既に別の世界にあった。
周囲には……人の気配はあるが、それでも俺の近くには誰もいない。
俺がいるのは、丁度ビルの隙間になっている袋小路ってところか?
まぁ、転移してきた瞬間を誰にも見られなかったようで何よりだ。
「……で、ここはどういう世界なんだ?」
幸い、今まで多くの世界で経験してきたように、転移した瞬間に戦闘やら襲撃やらに巻き込まれるってのはないらしいが……
ビル……ビルだよな? 実は城壁とかだったりしないよな?
ふと、ここが門世界のようにファンタジー系の世界だったらどうしようかと思いながら、ビルと思われる隙間を抜けて表通りへと出る。
そこに広がっているのは、どこかの商店
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ