Episode 1 - Armament Detective
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!?」
そのまま反撃に出ようとした男が止まる。
その男の顔には、銃口が向けられていた。
雪和は戦闘中に全ての行動を計算し、最終的にこの形まで持っていくことに成功した。
腰の後ろで構えられたH&K USPの銃口は眉間に直撃するコースで向けられている。
「・・・」
そのまま雪和はUSPをレッグホルスターにしまい、そいつに背を向けた。
「凄え.....」
「あいつ本当に一年か?」
「上級生をあんなあっさりと......」
「本当は教師だったりしてな。」
雪和の功績に、周りはざわめき始める。
____次からはわざと負けよう。
雪和は硬く誓った。
「俺に構わず、続けてくれ。」
「・・・」
そいつは立ち上がり、再び下級生の相手をし始める。
「あそこは負けとくのが筋ってもんだろ?」
「ああ、今は後悔してる。わざと負けてりゃ良かった。」
「ん?おいあれ。」
智樹が突然向こう側を指す。
「ん?」
そこを見ると、金髪の女子と巨漢の男子が試合をしようとしていた。
「女子vs男子だぜ。どう思う?」
「どうって.......人数が足りなかったんだろ。」
「ちげえよ、どちらが勝つか、ってことだ。」
「・・・」
雪和は暫く考えた後、女子の方をさした。
「ん?どうして女子なんだ?」
「____あの男子、MOB感がぱないから。」
「?」
「覚悟しろよ。うおりゃああああ!!」
その大男は腕を上げて接近を試みる。
馬鹿だな。ありゃ腹が丸出しだ。
相手がナイフを持っていると想定すると、速攻で死ぬぞあいつ。
「フッ!」
「ッ!?」
突然、その金髪の女子は床に両腕をつき、そのまま両脚で大男の腹を蹴って、後方へ蹴り上げる。
「まじか.....あいつ本当に女子かよ。」
「やるな。」
「てっめえ!」
その大男は胸ぐらを掴むと同時に脚を掛けた。
それにより女子の方も倒れる。
成る程、どさくさに紛れて脚を掛ける作戦か。
野蛮で分かりやすくはあるが、実戦では使えるかもな俺は絶対使わないが。
「ッ!」
次の瞬間、その女子は大男の腕を掴んで後方に一回転し、関節技をかけた。
「SCB......?」
「ん?なんだって?」
おっと、声に出てたか。
それにしても、あれは関節技への反応が遅れた際のSCBの抜け出し方だ。
俊一はあれを取り入れたのか。
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「・・・」
「雪和。」
智樹が声をかけるが、雪和は反応しない。
「おーい
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