Episode 1 - Armament Detective
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....っていた!つか速ッ、速え!」
そこにはダッシュで教室に向かう雪和の姿があったという。
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「お〜い、生きてるかー?坂上」
「ぅ......ん......?雪和か......もう5限目?」
「ああ、しかも今日はランク付けの試験だ。とっとと行かねえと、Fランクにされるぞ。」
「まじか!早く行かねえと!!」
そう言い、坂上は勢いよく立ち上がる。
「じゃあ、いくか。」
「ああ!」
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「悪く思わないでくれよ?チビ助。」
現在、戦闘能力を確認する為にペイント弾を装填した銃による模擬戦闘を行っている。
雪和の相手は目の前に立つ身長約170cmの男だ。
体操服の名札に坂本と書いてある。
「だれがチビ助だ.......」
「ん?なんか言ったか?」
「内臓引きずり出すぞゴラ......」
「?」
雪和の声が聞こえないのか、坂本は首を傾げている。
「では、始め!」
椅子に座った教師がそう叫ぶと同時に一発の銃声が鳴り響く。
「えっ......?」
坂本は額に激痛と違和感を感じ、額に手を当てる。
額にベッタリとついた粘状の液体を掬い、その手を見ると、ピンク色の液体が付いていた。
雪和の方を見ると、H&K USPを構えている。
「そ.....そこまで!」
教師も戸惑いつつその声をあげる。
「ホルスター.....ドロー......?全く.....見えなかった.....」
「もういいか?」
雪和は教師に退室の許可を求める。
「あ、ああ.....」
その教師は力無く答えた。
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観戦していた周りの生徒がザワつき始める。
「まじか、雪和、あれなんだよ!」
智樹が興奮した様子で雪和を問い詰める。
「なにって.....ホルスタードロー。知ってるだろ?カウボーイとかがやる.....」
「そんなことを聞いてるんじゃない!なんだあの速さは!?何をした?!」
なにを興奮しているんだこいつは......俺が何をした?
雪和は背を向けて歩き出す。
「待てよ雪和!」
その声で雪和は足を止め、智樹に向き直る。
「なんだ?坂上。」
「紅楼寺 雪和。お前は一体何者なんだ?!」
「____北茅 俊一の息子だ。」
そう言い残し、雪和は再び歩き出し
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