アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十七話 迷子の少女と二つ名を持つ者達
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いこともあるから、何とも言えないよ・・・」
アスナが隣の寝室で少女を寝かしつけ、今はリビングで事の成り行きを話していた。ソレイユは少し考える仕草をした後、気になることを聞いてみた。
「はじまりの街には行ったのか?」
「いや、行ってないけど・・・。どうしてそんなこと聞くんだ?」
ソレイユの質問の真意が理解できないキリトとアスナ。隣に座っているルナもわからないらしくソレイユのほうを見つめていた。
「はじまりの街には小さい子を保護している教会があるんだ。そこなら何かしらわかるんじゃないかなっと思ってな・・・」
「そんな人いたんだ、初めて知ったよ・・・」
「ああ、俺もだよ」
「私もだよ」
SAOにとらわれた子供を面倒みているなんて人のいい人がいたと聞かされ、キリトとルナとアスナは感心していた。
「まぁ、とりあえず近場の情報や新聞などで情報を集めることからした方がいいだろうな。はじまりの街に行くのはそれからだ」
ソレイユの言葉に頷くほかの三人。いろいろ話していたせいか、時刻は間もなくお昼である。それに気が付いたアスナとルナは昼の準備に取り掛かっていく。幸い少女は昼食の準備が終えるころには目を覚ましていた。アスナが少女をつれてリビングに来たところで、少女はソレイユとルナを不思議そうに見ていた。その視線に気づいたソレイユはキリトとアスナに紹介を求めた。
「アスナ、とりあえずその子を紹介してほしいんだけど?」
「えっ?あっ、そうだよね。ユイちゃんはソレイユ君とルナのことは知らなかった」
「ユイちゃん?」
「この子の名前だよ。ユイちゃん、この人たちはママたちと一緒にいてくれる人たちだよ」
「いっしょ?ママたちと、いっしょ?」
「ああ、いっしょだ」
少し考えた後、満面の笑みを浮かべてソレイユたちのほうへ手を伸ばしてきた。その手を取り、ユイの視線に己の視線が合うように膝をつきながら名乗った。
「はじめまして、ソレイユだ」
「私はルナだよ、ユイちゃん」
「おえいゆ・・・うな・・・」
舌足らずな結衣の言葉にソレイユとルナは苦笑した。どうやら、サ行とラ行が言えないらしい。下の使い方がわからないようだ。そこまで考えたソレイユはユイの頭を撫でながら微笑みながらやさしく口調で言った。
「ユイの好きな呼び方でいいよ」
「・・・・・・・」
ソレイユの言葉にしばらく難しい顔で考え込んでいたユイだったが、何かに至ったらしく緊張した面もちで口を開いた。
「おえいゆは・・・にぃに、うなは・・・ねぇね」
案の定な呼び方で呼ぶユイにあらためて挨拶をしているアスナとルナ。それが終わると五人で昼食をとることとなった。メニューは甘いフルーツパイとサンドウ
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