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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
任務-ミッション-part1/囚われた者たち
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分たちが自らの意思と関係なくここに連れてこられた原因であるケムール人のことだ。だがギーシュはそれだけじゃないと付け加えて話を続けた。
「それもあるけど、僕がサイトに決闘を申し込んだあの日もだ。あの日円盤が飛んでいただろう?あれに乗っていたのが星人だ」
「あの時の円盤も…いや、とにかく魔法が効かない以上は、下手に逆らわずに今はおとなしくしている方がいい」
正直、貴族としてのプライド故にかなりの屈辱でもあったが、レイナールは冷静に我慢するのが最善だと悟った。しかし、屈辱に耐えられない者にとってそんなことは頷けなかった。
「おとなしくしろだと!ふざけんな!」
「そうだそうだ!あんな奴らに、このまま貴族としての誇りを捨てて従うくらいなら死んだ方がマシだ!」
「ここでみんな一緒に、トリステイン貴族らしく華々しい死を飾ろう!後世に、我々の雄姿を語り継がせるんだ!」
屈辱を受けて生きるくらいならかっこよく死んでやろうという意気込みを抱く生徒たちが、主に男性陣を中心に盛り上がっていく。だが、それに対してモンモランシーが腰を上げて水を差してきた。
「ちょっと待ってよ!勝手に巻き込まないでくれる?私はまだ死にたくないわ!」
「モンモランシー、お前!それでもトリステインの貴族か!あんな奴らに尻尾を振れと!?」
盛り上がった男子の中心となっていた生徒の一人が、彼女を睨み付けた。
「戦場で華々しく死を飾ろう、ですって!?そんなの、戦場に出る男どもの勝手な言い分じゃない!そんなに死にたかったら自分たちだけで勝手に死んでちょうだい!」
モンモランシーは危険を好まないタチだ。サイトに連れられラグドリアン湖に来たときと同じ。危険を冒してまで貴族としての誇りを守ろうとは思わなかった。
「てめえ!!」
「やめたまえ!彼女は何も悪くないだろ!」
モンモランシーの言い分があまりにも情けなく聞こえ、怒りのあまり殴りかかろうとした男子生徒の前に、ギーシュが立ち塞がった。
「ギーシュ、お前そんな臆病な女のために…!!」
と、男子生徒がそこまで言ったところで彼の言葉を遮るように再び扉が開かれ、ボーグ星人が再び彼らの前に姿を見せた。
「まったく、どうも貴様らは学習能力を捨てたようだな。言った傍から騒ぐとは、醜くすぎて呆れるわ」
「貴様!」
自らまた姿を見せるとは好都合。その男子生徒は星人に、今度は自分が魔法で倒してやろうと思って杖を向ける。
(俺の魔法でなら…!そうだ、俺ならできる。俺なら…)
しかし杖を向けられた星人は全く微動だにしない。あまりにも自信たっぷりに自分と正面から向き合う星人の姿勢が、信じられずにいた。
「…どうした?撃たんのか?俺を撃てばここから出られるんだぞ?」
両腕を広げ挑発するボーグ星人。
「………」
男子生徒は呪文を唱えようとしたが、
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