任務-ミッション-part1/囚われた者たち
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とて間違いではない。何もしなかったら、敵の侵略を一方的に受けて滅ぶのを待つだけなのだから。
「ではアニエス。道中は頼みましたよ」
「もちろんです、陛下。かならずや無事にお連れします」
アニエスは跪きながらアンリエッタに言うと、すぐに3人に馬車に乗るように言い、サイトたちを乗せた馬車はトリスタニアに向けて出発した。
ちなみに、いつぞやのようにタバサとキュルケが、タバサの部屋からこの一部始終をしっかり見ていた。
「見た?タバサ。またルイズとダーリン、面白いことに首を突っ込んでるみたいだけど」
「…」
タバサはいつも通り無言だったものの、馬に乗って去っていくルイズたちを静かに見送っていた。
「ギーシュやモンモランシーたちもいないし、誰もいないところで待ってるのもあれだし、ちょっと見に行かない?」
いつぞやのような興味優先ぶりを見せるキュルケ。しかも当時と同様サイトからの好感度アップを狙っているのだろうとタバサは読む。
「…暇なときは、本を読めればそれでいい」
興味なさそうに呟くが、パタンと本を閉じてメガネをかけなおし、ルイズたちが去っていく方角を見据えた。
「でも、みんなが心配」
「な、なんなんだよあいつ…」
レイナールは腰を落とし、星人が去ってしばらくしてからそう呟いた。
も貴族としての自負があるので、貴族を全く恐れもしない奴の信じられない行為に肝を抜かされた。いや、それ以上にあの亜人は何者だ?トロルともオーク鬼とも全く異なる種族の姿に変えていた。新種の種族なのだろうか。魔法も効かなかったうえにあんな残虐なことを平気でしでかす奴なんて…。
「うああ…」
マリコルヌも恐怖のあまりまともな言葉さえも発することができずにいる。
すると、黙ったままでいるのは限界だったのか、レイナールがギーシュに尋ねてきた。
「な…なぁ、ギーシュ。あいつについて何か知らないの?」
「ギーシュに分かるわけないでしょ」
「モンモランシー、君恋人相手に容赦ないね…」
我が彼氏ながら頼りないことを知っているモンモランシーは早々に決めつける。容赦のなさに
「…いや、確かサイトから聞いたことがある。この星の外に広がる世界から飛来する種族…サイトは彼らを『星人』とか『宇宙人』と呼んでいた」
「知ってたの!?」
意外なことにギーシュが知っているという事実にモンモランシーが目を見開いた。
「その反応はちょっと傷つくぞモンモランシー…とはいえ、僕も実際に見るまでは半信半疑だったが…みんなも、それどころか魔法学院の生徒全員が一度は遭遇しているって言っていた」
「なんだって!?そんな覚えは…あ」
星人なんかにあったことがあるものかと反論しようとしたマリコルヌだが、すぐにその誤った認識を改めた。
「あの変な目をした怪人のこと?」
そう、自
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