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ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
任務-ミッション-part1/囚われた者たち
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なくなってしまう。
「開けろって言ってるのが聞こえないのか!おい!」
学院の男子生徒の一人がわめき散らしながら扉をついに乱暴に蹴りつける。もはや貴族らしさなどない。
「まるで裏町のチンピラだ…」
それを見てレイナールが呟く。
すると、ガチャリと扉の鍵が開く音が聞こえる。ふん、ようやくか。誰かがそう呟いていた。扉は、スライド式と同様の動きで開かれた。ハルケギニアではこの手の扉はないのか、誰もが困惑しているが、開かれた扉から一人の男性が姿を見せる。その恰好は、見たところ人間だった。しかしその服装はハルケギニアでは見られない軍服だった。
「やっと開けたな。さぁ、さっさと僕らを出すんだ。僕たちはこれから神聖な魔法学院に…」
と、真っ先に一人の男子生徒が軍服の男を見て上から目線の命令を下した。だが軍服の男は目障りといわんばかりにその学生の首を引っ掴み、そのまま持ち上げて行った。
「が、あ…は、離せ…!僕を誰だと…!僕は名家の…」
足でけりつけて話そうt
「お、おい!貴様…!今何をしてると…思ってるんだ!僕たちは由緒正しき貴族の出だぞ!こんなことをしたら、父上たちが黙っていない…」

ゴキィ!!

次の瞬間、何かがへし折れた生々しい音が響く。直後、その男子生徒は何も言わなきなり、自分の首をだらりとぶら下げていた。
「う、うわあああああ!!!」
真っ先にマリコルヌが青ざめて声を上げた。それを筆頭に女子生徒たちの悲鳴も辺りを包み込んだ。
「貴様ら。次少しでも騒いでみろ。その時はこの男と同じ目に合う。嫌ならおとなしく…」
「エア・スピアー!」
すると、女子生徒の一人が軍服の男に向けて風魔法を放った。これが当たれば銃弾で撃たれたように奴の体に穴が開く。貴族に舐めた態度をとったことを後悔させてやろうと目論んでいたが…。
「あぁ…!」
なんとその男は、首の骨を折られた男子生徒の体を盾にしたのだ。当然穴を開けられたのは男子生徒の方。思わぬやり方…それも非道な防御の仕方に魔法を打ち込んだ女子生徒は思わず杖を落とした。呆然としている彼女に向け、男は腰から銃を取出し…

バァン!!

容赦なく、その女子生徒の頭を撃ち抜いた。倒れた女子生徒の貫かれた眉間から、血がおびただしく流れ落ちた。
「き、きゃあああああああ!!」
さらに悲鳴が轟いた。死というものを体感したことも見たこともない学院の生徒たちは、自分たちと同じ学院の生徒たちが、こうもあっさり殺されてしまった光景を見て完全に恐怖した。
しかし、さらなる恐怖を植えつけるかのように、その男は姿を変え始めた。一瞬黒い霧のようなものに包まれ、それが晴れたと同時に、人間の姿だったはずの男の姿は全く異なる異形の姿に変わっていた。
「…!!」
その姿に、ギーシュたちは目を見開いた。
(あ、あの
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