暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
会談-ブリーフィング-
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王陛下!あなたは未来ある生徒たちに、我々の力の及ばぬ怪獣などという人外の相手をしろと!?もはや死にに行けとおっしゃっているようなものではありませんか!
それにお忘れですか!レコンキスタには怪獣たちだけじゃない!奴らを従えているのは、我々と同じ人間なのですぞ!軍人でもない、未来ある生徒たちに、人殺しを強要するのですか!」
コルベールはたとえ、アンリエッタが相手だとしても、譲れなかった。たとえ自分が不経済で罰せられることになっても、生徒の命と未来を預かる教師として…レコンキスタや怪獣、そしてトリステイン国内で救う愚者たちとの危険な戦いに赴けという彼女の申し出は聞き捨てならなかった。
「ミスタ…」
コルベールの気持ちは、理解できる。アンリエッタも無茶な願いを出しているとはわかっていた。だが状況が状況なだけに、仕方ないのだ。魔法学院の生徒を、この国を守るための戦士に鍛えなくてはならなくなっていた。
「コルベール…今は戦時だぞ。悠長に授業などしている場合でもあるまい」
アニエスはコルベールの言い分に、露骨な嫌悪感を顔に出し始めていた。
「戦時だからこそ、戦いの…命の奪い合いの愚かさを学ぶべきではないのかね!?学院の中にまで戦いを持ち込まないでもらいたい!」
「黙れ!」
ついに我慢ならず、彼女はコルベールの喉元に剣先を突きつけた。
「アニエス!」「アニエスさん!」
殺気とも取れる気迫がコルベールに向けられたことに、思わずサイトたちは声を上げた。対するコルベールもいきなり剣を突きつけられぞっとしている。
「…どこまでものんきな男だな。貴様が生徒の命を重んじているのは理解したが、貴様こそ忘れたのか?この魔法学院は二度にも渡って襲撃を受けたのだぞ?訓練さえもさせず、授業などにかまけ続ければ、無抵抗のままいずれ奴らに我々は蹂躙される。貴様の愛する生徒たちも同じようにな」
「アニエス。剣を納めなさい」
「ミスタ・コルベール。冷静になりなさい。女王陛下に対して無礼すぎるぞい」
「……は」
「…申し訳ありません…」
あまりに一触即発な空気。アンリエッタとオスマンが二人に対して下がるように言うと、コルベールは着席、アニエスは剣を鞘にしまった。
「陛下、とんだご無礼なことを申してしまいました。いかようにも罰を」
さらにコルベールは、アンリエッタに対して生意気な口をたたいてしまったことを詫びた。女王相手に、たかが魔法学院の一教師ごときが先ほどのような態度を本来とるべきではない。場合によっては極刑だってあり得るほどだ。それでもなおコルベールが女王相手に自らの信念からくる生徒たちへの情熱を主張できたのはある意味すごいものだろう。
「ミスタ・コルベール、お気持ちは理解しています。でも…アニエスの言っていることが正しいと思うのです。目の前の脅威に対して戦いを
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