会談-ブリーフィング-
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ことを説明した。
「ふむ、サイト君にハルナ君、そしてシエスタ君…さらにもう一人異世界の血を引く者がこの世界に来ているとは。ぜひ会ってみたいものですが…」
コルベールはシュウの存在にも興味を抱いた。
しかし、彼から連絡が取れないなんて、考えられなかった状況だ。
「まてよ…まさか!あいつも巻き込まれたんじゃ!?」
あり得ない話じゃない。いくら腕が立つとしても、シュウはこの世界とも自分とも完全に異なる世界から来た者だ。この世界…M78世界の怪獣や異星人の生態や能力は知らない傾向が強い。自分たちの知らないところで星人や怪獣の能力によって…自分たちの預かり知らぬ間に連絡が着かなくなっているとなると、そうとしか考えられなかった。
「それ、まずいじゃない!あいつしか黒いウルトラマンのこと知らないのに!」
黒いウルトラマンたちはどちらも脅威で単独で戦うには危険だ。怪獣以上の強敵である上に、彼が詳しいスペースビーストのことも詳しく知ることができない。なのに、シュウと連絡が取れないこの状態はまずい。
「サイトさん、今あなたの方から彼に連絡は入れられますか?」
「今、やってみます!」
アンリエッタに促され、サイトはすぐ腕に付けていたビデオシーバーを起動させてみた。しかし…返事はない。画面に映るのは砂嵐だけだ。
「…だめです。こっちからも連絡がとれません」
『くそ、なんてことだ!シュウの奴まで…!』
話の流れから考えて、サイトとルイズ、そしてゼロはシュウも事件に巻き込まれたのではと考えた。
「…彼の力が借りられないのなら、仕方ありません。彼はひとまずいない者として捉えましょう」
残念だが、彼の安否が確認できないのならそうとらえるしかない。アンリエッタは残念そうにした。
(シュウ…)
自分のビデオシーバーの故障というわけではない。あいつの持ってる通信機が壊れただけだろうか?それだけだったのならいいのだが…サイトは妙な胸騒ぎを覚えた。
「もちろんお二人とシュウさん以外の、新設する組織のメンバーのことは考えております。これからの任務で救出することになる魔法学院の生徒から、立候補者を募集する形をとることにしました」
「隊員を、魔法学院の生徒から!?本気ですか女王陛下!!?」
魔法学院の生徒を、怪獣と戦うための組織に導入する。それを聞いてコルベールはこれまで以上に声を荒げ、腰を上げた。
「陛下の前だぞ、ミスタ・コルベール」
すると、アニエスが彼に警告を入れ腰を下ろすように言う。だが予想外なことに、コルベールはここで引き下がろうとはしなかった。
「すまないがアニエス君。私はこればかりはたとえ女王陛下がお相手だろうと、引き下がれないのだ!」
「コルベール先生…」
その気迫は、いつもの朗らかなコルベールの姿とは違ったのをサイトは感じ取った。
「女
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