暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
会談-ブリーフィング-
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いな…どうしてケムール人にさらわれた筈の人たちがまだ戻ってこれないままなのか』
そう、さっきも言ったが本来、ケムール人の攻撃で誘拐された人間は、犯人であるケムール人を倒せば戻ってくるはずだ。かつての初代ケムール人の事件にかかわった人たちも何事もなかったように発見されたと伝わっている。
先日、ゼロに変身したサイトの手によってケムール人は倒された。だが…誘拐された人たちはまだ誰一人として戻ってきていない。ゼロもケムール人のことは知っていただけにそれが疑問だった。
「本来ならそのケムール人という亜人がウルトラマンゼロに倒されたことで、さらわれた魔法学院の生徒たちが戻ってくるはず。それが起きていない理由がサイトさんでもわからないのなら仕方ありません。
でも、魔法学院の生徒はいずれトリステインの未来を担うかけがえのない存在です。なんとしても救出しておかなければなりません。
とはいえ、救出部隊を安易に出しても、敵が未知の存在である以上返り討ちにされるのは目に見えています。
サイトさん、ルイズ。あなたたちに対怪獣対策組織の一員として最初の任務を送ります。アニエス率いる銃士隊と協力し、魔法学院の生徒をなんとしても奪還してください」
「私たち、二人だけですか?」
ルイズが首を傾げる。二人だけではさすがに頭数が少なすぎて戦力的にあまりに不安が残ってしまう。
「本来なら、お二人以外にもシュウさんに入隊を申し込むつもりでした。そのためにも今回の会談へお呼びしたかったのですが…彼との連絡が現在取れなかったのです」
「連絡が、取れない?」
おかしい。異世界でも己の使命を全うしているので、あいつはウルトラマンとして、そして地球防衛軍の隊員としての自覚が強いはずだ。そんな彼が連絡してこないとはおかしい。
「サイトさん、彼からの連絡は来ましたか?」
「いえ…一度も来てないです。ラグドリアン湖で別れて以来一度も話してないです…」
アンリエッタ誘拐の後から一度も、サイトはシュウからの連絡を受けていなかった。これはおかしい。
「女王陛下、その『シュウ』なる人物について、我々はよく知らないのですが…」
すると、まだシュウと会ったことのないオスマンが説明を求めてきた。コルベールも同じだった。
「サイト、説明してあげなさい」
困っている二人を見かね、ルイズはシュウのことについてサイトの口から説明するように言った。
「え。俺!?」
「あんた以外に誰があいつのことでうまく説明できるのよ」
いきなり指名されたサイトは驚いたが、まだ彼の全てを知っているわけではないとはいえ、ルイズの言うとおり彼のことをこの場で一番説明できるのは自分だけ。サイトはうまく伝わるかどうか不安だったが、とりあえず彼が自分と同じ地球の人間であること、もとは地球防衛軍の対怪獣対策チームの出身であった
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