アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十六話 Let`s お仕事
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武器に手をかけ臨戦態勢に入る。
「なに、臨戦態勢に入ってんだよ」
「・・・ッ!?」
しかし、キリトにそんなつもりはなかったらしく、ソレイユに注意されて初めて気づいた様子だった。そんなキリトを見た槍使いは笑っていた。
「二刀流使いは血気盛んだな!」
「何言ってやがる。原因はお前にあるんだぞ。いいからそれ、仕舞え」
「はいはい」
ソレイユの言葉に槍使いが醸し出す雰囲気が和らいでいく。そんな槍使いを見てソレイユは溜息を吐いた。
「はぁ、久しぶりだな、シリウス」
「ああ、息災で何よりだぜ」
「お前もな」
「そっちの二刀流使いははじめてだな。シリウスってんだ、よろしく」
「よ、よろしくお願いします、キリトです・・・」
自己紹介をするシリウスに緊張しながら返していくキリト。そんなキリトにシリウスは苦笑しながら話していく。
「そんな緊張しなさんなって。それより、この目の試合見たぜ、惜しかったな」
シリウスの言葉になんて答えたらいいのかわからないキリト。そんなキリトを察してか、ソレイユが口を開いた。
「そういえば、ベガはどうしたんだ?クエスト中か?」
「ああ、後でお前の方にも顔出すと思うぜ。あいつが返ってきたらおれもクエストだ」
「そうかい、せいぜい死なないように気をつけろよ」
「ああ、わかってるよ。そんじゃ、俺は用があるから先に行くぜ」
「ああ、また近いうちにな」
いつの間にか転移門の前まで来ていたので、シリウスは転移門に入り消えていく。シリウスに続くようにソレイユとキリトも転移門に入り、二十二層へと帰っていった。
その後、リズベットやシリカを交えパーティー的なものが開催され、夜は更けて行った。
◆
「・・・・・・・」
ベットから上半身だけをお越し、髪をかきあげる。部屋の明かりはついておらず、窓の外を見ると月がきれいに輝き、部屋の中を照らしていた。隣ではルナが気持ちよさそうに眠っている。リズベットやシリカを含めたパーティーは結構な盛り上がりを見せていた。久しぶりにはしゃいだせいか、キリトたちが帰った後、倒れるように眠りについてしまった。
「・・・・・・・」
隣で眠るルナの頬を撫でながら、ソレイユは先ほど見ていた夢を思い出していた。忘れられない出来事、この世界に来てできたライバルと呼べる存在との出来事を。
「・・・あいつと久しぶりに会ったからこんな夢を見たのかね?」
しかし、皮肉げに笑うソレイユの疑問に答える者はいない。そんなことに苦笑しながらかつての仲間のことを思い出していた。クランザムでアスナにはああいったが、一度だけギルドに所属したことがあったのだ。そのギルドで出会った一人が先ほど会ったシリウスで
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