アインクラッド編〜頂に立つ存在〜
第十六話 Let`s お仕事
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コック≫。攻撃方法は嘴でつついてくるか、跳び蹴りがくるかのどちらだ。ただ、尾を広げた状態で太陽の光を浴びるとHPを回復してくるから気をつけろ。目標は、あそこの巣にある虹色の石、≪レインボー・ストーン≫五個だ。気を引き締めていくぞ」
「・・・ああ、わかった・・・」
疲れ切っているのか、元気がないキリト。そんなキリトを無視してソレイユは奥の方にある巣をめがけて武器を構えずに突っ込んでいく。武器を構えないことを不思議に思ったキリトだが、後からキリトも突っ込んでいく。そこでソレイユとキリトの存在に≪レインボー・ピーコック≫たち気が付いた。敏捷値優先で鍛えてきたステータスを生かして≪レインボー・ピーコック≫たちの攻撃をくぐりぬけていくソレイユに対して、敏捷優先で鍛えてきたキリトだが、ソレイユのほうが敏捷値が高いのか≪レインボー・ピーコック≫たちとエンカウントしてしまう。そのため攻撃を剣でさばきながら進もうとしているが、数が多すぎてなかなか進めない。
そして、その時になって初めてキリトはソレイユの狙いに気が付いた。つまるところ、囮にされた、と。事実ソレイユを追う≪レインボー・ピーコック≫はほとんどいなく、代わりにキリトのほうへ押し寄せてきていた。それに気が付いたキリトだったが意外にも攻撃が激しいため文句を飛ばすこともできないでいた。キリトが攻撃を受けている間にソレイユは目的のものをゲットし、キリトのほうへ近づき、転移結晶を渡すと閃光玉を使い、≪レインボー・ピーコック≫たちを目眩ます。その隙に転移結晶を使い、その場を去って行った。
転移した後、キリトはソレイユに向かって思いっきり文句を飛ばしたが、当のソレイユは笑ってごまかしていた。
◆
そのあとも、いろいろな場所に依頼品を集めに行っていると、時刻はすでに夕暮れ時となっていた。思っていた以上にハードな仕事内容だったのでキリトの精神パラメータはほとんどゼロであった。
現在ソレイユとキリトは鍛冶ギルドがある十層の主街区に来ていた。今はソレイユが依頼品を納品して報酬を受け取っているところである。ソレイユのことを待っているキリトは、ぐったりと疲れ切っていたため、近くのオープンカフェで座りながらテーブルに突っ伏していた。これは、ある意味でボス攻略よりもつらい、と思っていたが口に出す元気がなかった。そこへ、報酬を受け取ったソレイユが戻ってきて、キリトにも報酬が分けられた。むろん半分ずつである。
仕事が終わったため帰ろうとするソレイユとキリト。しかし、転移門に向かっている途中で声をかけた人物がいた。
「よっ、久しぶりじゃん、ソレイユ」
声のした方を向くと、異様な威圧感を放ちながらライダースジャケットのようなものを羽織り、槍を携えたプレイヤーがいた。そのプレイヤーを見たキリトは咄嗟に
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