第四十五話 牟田大尉!刺繍も芸術!!その五
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「作者の夢はピクシヴの人間の屑にあんた達が載ることよ」
「糞っ、何てこった」
「俺達は最初からそれ狙いで書かれてたのか」
「人間の屑か」
「人間の屑扱い狙いで書かれてたのかよ」
「そうよ、それで私達日帝衆がなのよ」
つまり瞬達がだ。
「ヒーロー扱いなのよ」
「そういうことか」
「何か嫌になってくるな」
「善悪の観点が違うのかよ」
「アニメ版海のトリトン最終回みたいだな」
「海のトリトンはアニメ版だとトリトン死なないからね」
原作では死んでいる、尚原作とアニメではストーリーも世界設定もキャラクターの描写も全く違うものになっている。
「後味の悪い結末だけれどね」
「今一つな」
「トリトンが悪ってなってるからな」
「どうにもだよな」
「後味が悪いな」
二人も言う。
「ちなみに作者アニメ版のトリトンはどんなあらすじか聞いただけだけれどな」
「原作は読んだぜ、ちゃんとな」
「けれどアニメ版は聞いてウィキ観ただけでな」
「まだチェックしてないんだよ」
今この場面を書いている時点ではだ。
「それでも書くのが作者だぜ」
「このいい加減さが作者だぜ」
「まあそういう話は置いておいてな」
「海遊館に行ったらジンベエザメ観るか」
「それが楽しみだぜ」
そんな話もしてだった、二人と瞬は別れたのだった。瞬は海遊館に行く時に京都の日帝衆本部で西郷に言われた。
「刺繍でごわすが」
「はい、大和撫子の嗜みですね」
瞬は空軍衆大将の軍服で西郷に応えた。
「まさに」
「そうでごわす、だからでごわす」
「私も日本の女です」
瞬は強い声で応えた。
「それならです」
「刺繍も、でごわすな」
「身に着けているつもりです」
こう西郷に答えるのだった。
「ですからこれよりです」
「やってくれるでごわすな」
「日本の女の刺繍を見せてきます」
「悠木大将は大和撫子でごわす」
西郷が認めるまでのだ。
「家事は全て万全でごわす」
「そう言って下さいますか」
「おいどんは嘘は吐きもうさん」
実際に西郷は嘘は決して言わない、あくまで清廉潔白であるからこそ誰もが敬愛する稀代の傑物であるのだ。
「決してでごわす」
「そうでしたね、お世辞も」
「言い申さん」
そうだというのだ。
「だからでごわす」
「私は、ですか」
「そうでごわす、最高の大和撫子でごわす」
「それでは」
「その大和撫子の力を見せて来るでごわす」
「わかりました」
瞬は空軍衆の敬礼で応えた、そしてこう西郷に言った。
「これより牟田士郎大尉と合流してきます」
「大尉は今は上本町にいる」
「町の中で子供達に刺繍を教えている」
そうだとだ、源田とハルトマンが瞬に話した。
「まずはそこに行くのだ」
「そして牟
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