第四十五話 牟田大尉!刺繍も芸術!!その三
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「打ち切りだ」
「尚悪いですね」
「もう最悪ですね」
「君達にとってもな。ではだ」
「はい、海遊館行ってきます」
「そうしてきます」
二人も答えてだった、そうして。
勝負の日も聞いて海遊館に行くことにした、その二人にだ。
次の日学校で瞬がだ、こう言って来た。
「勝負のこと聞いたわよね」
「ああ、刺繍な」
「海遊館な」
「そうよ」
「全然刺繍とは関係ないな」
「そこでやるんだよな」
「場所はどうでもいいのよ」
この作品ではだ。
「種目と合っていなくてもね」
「だよな、関西の名所なら何処でもいいからな」
「それこそな」
「だから今回は海遊館か」
「あそこでやるんだな」
「そういうことでね、まだ勝負の場所になっていない場所があったらそこでやるから」
その場所を適当に選んでだ。
「それでいいわね」
「本当にいい加減な作品だな」
「よくここまで続いたな」
「人気もないっていうのに」
「それでだからな」
「まあいいでしょ、とにかくね」
あらためて言う瞬だった。
「今回もいいわね」
「ああ、じゃあな」
「もうこっちも聞いてるからな」
悪田部からだ。
「海遊館で会おうな」
「敵同士でな」
「刺繍出来るわよね」
瞬は二人にこのことを確認した。
「あんた達」
「一応な」
「出来ることは出来るぜ」
二人はこう瞬に答えた。
「ボタンとか縫ったりな」
「破いたところをなおしたりな」
「普通に出来てない?」
二人の返事を聞いてだ、瞬は少し考えてから答えた。
「それだと」
「そうか?何か刺繍凄い人は凄いからな」
「絵を描くみたいだからな」
「そうした人と比べたら」
「俺達はな」
「男の子で出来るとかもないから」
大体お母さんがしてくれるからだ。
「それでそこまで出来るのはね」
「普通以上か」
「そう言うんだな」
「ええ、それでスーツの能力もプラスされるから」
ジャスティスカイザーの時のそれである。
「もう相当なものでしょ、だからね」
「何故そこでだから?」
「その言葉出すんだよ」
「今回こそは正々堂々と戦いなさいよ」
瞬が言うことはこうしたことだった。
「いいわね」
「出来ない相談だな」
「絶対にな」
二人は正々堂々という言葉についてはあっさりと答えた。
「俺達にそんなこと出来るかよ」
「正々堂々として負けたらどうするんだよ」
「それじゃあ何の意味もないだろ」
「勝たないとな」
「そこは一貫してるわね」
瞬も認めることだった、呆れながら。
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