第2章:埋もれし過去の産物
第28話「闇の欠片」
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でそこまで重要なの?」
「ここからは推測になるんだけど、さっきの王牙は性格が違っていて、その前の高町さんは魅了に掛かっていなかった。...つまり、本物とは相違点があるんだ。」
「うん。偽物だからね。普通に考えてあるとは思うけど...。」
「王牙の方はまぁ....あれだけど、高町さんの場合は織崎に対して嫌悪感を露わにしていた。それこそ魅了が解けて心が惑わされていたのに気付いたかのように。」
あの嫌悪感は明らかに異常だ。アリサちゃんやすずかちゃんは戸惑うだけだったのに。
「所謂IFって奴かな?“もしこうなっていたら”な出来事を辿ったかのように性格の違いや記憶の違いがあるのだと思う。」
「IF....でも、それって重要なの?」
あー、まだ分かりづらいか...。
「例えば、緋雪の偽物が出たとしよう。普通なら会話だけで事が終わりそうだけど闇の欠片の場合....そうだな、あの誘拐事件で僕に助けられなかったIFを辿ったような性格をしているかもしれない。」
「っ....!それって...!」
「...まぁ、そう言う事だ。」
所謂バッドエンドを辿った性格...簡単に言えば負の側面に偏った性格になっている可能性がある。...王牙のはよく分からんが。
「そういう違いから戦い方にも変化がある。だから厄介になるかもしれないって事。」
「....気を付けなきゃだね。」
「ま、極論を言えば闇の欠片なんだし本物と区別して倒せばいいんだけどね。」
どの道倒すし、戦う時は戦法の違い以外気にする事もないだろう。
「さて、じっとしてる訳にもいかないし、誰かいないか探すぞ。」
「うん!」
椿たちも頑張ってるし、僕らも頑張らないとな!
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