第2章:埋もれし過去の産物
第28話「闇の欠片」
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「.......。」
戸惑う緋雪を余所に静かに剣を構える。
どの道闇の欠片なら倒しておかないと....。
「ほう、剣を向けるか。」
「...悪いけど、お前はここにいてはいけない存在だ。倒させてもらう!」
「思い上がるなよ?雑種如きが!」
瞬間、飛んできた剣を避ける。
やっぱり本物より速いし狙いが甘くない!偽物のが強いってどういうことさ!?
「緋雪!遠慮はするな!多分、本物より強いぞこいつは!」
「わ、分かった!」
偽物も僕らを敵だと認識したのか、王の財宝を開放してくる。
元ネタよりも慢心してない!?厄介すぎないか!?
....いや、ステータス的な部分で大いに劣っているから元ネタよりは圧倒的に弱いけど。
「くそっ!」
「きゃっ!?..っとと...“スターボウブレイク”!」
「っ!ナイス!」
量の多い宝具に対し、僕は一部を弾きながら避け、緋雪は一度射線上から避けて弾幕を張って相殺を試みる。
それによって宝具の弾幕が薄くなったため、僕は突っ込む。
「(宝具に解析魔法を掛ければ“創造”で投影できるだろうけど...って、これ闇の欠片だから偽物じゃないか!?意味ないじゃん!?)」
Fateの士郎のように対処しようとして、無理だと気付く。
「くっ...リヒト!」
〈Zwei Schwert form〉
リヒトを双剣の形にして斬りこむ。
「む....!?」
「フォイア!」
そして、“創造”で創りだしておいた剣を射出し、宝具を相殺していく。
「な、にぃ...!?」
懐まで行くと、偽物は驚愕する。
まぁ、双剣で宝具の大群を抜けてきたからな。
だけど、懐に飛び込んだ所で僕は双剣を左右に振りきった状態。隙だらけだ。
「(けど、それは剣を持った状態での話!)」
リヒトから手を離し、掌に魔力を溜め....。
「“ドルヒボーレンベシースング”!」
「な...!?ぐぁああああ!?」
砲撃魔法を放つ。魔力消費を抑えるために威力は軽減したけど...。
「緋雪!」
「切り裂け!焔斬!」
〈“L?vateinn”〉
後ろに回り込んでいた緋雪が焔の大剣でぶった切る。
「お、のれぇええええええ.....!!!」
「....やったか。」
叫びながら消えて行く王牙の偽物を見ながらそう言う。
....決してフラグじゃないからな?
「...まさかとは思うが、闇の欠片の原因の近くだったらさらに出現しやすくなるのか?」
「うぇえ...
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