第2章:埋もれし過去の産物
第28話「闇の欠片」
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量に出てくる事はないらしい。
「本物と比べて弱かったわね。」
「そうだね。本物の強さなら今の強さだと厄介だけど。」
そう言って私達は臨戦態勢を解除する。
「さて、偽物が出てくるのは分かったけど少し疑問に思うわね。」
「うん。この結界は明らかに“魔法”。私達式姫とは関係がないはず。それなのに妖の偽物が出てきた。」
「黒幕が私達式姫や妖の事を知っているのなら話は別だけど、知らないのなら偽物が現れるはずがないわね。」
魔法関連なのに妖が出るはずがない。それに私達は引っかかった。
「...もしかして、偽物には基準があるのかしら?」
「基準?」
「ええ。...さっきの妖は全部それなりに印象に残っていた妖だったわ。」
気づいた推論を述べて行く。
さっきの妖には“しょうけら”などの厄介だったからよく覚えていた妖などがいたのよね。
「...多分、偽物は私達...結界内にいる者の記憶から作りだされているのだと思う。」
「なるほど...。うん、あたしもそう思うよ。」
けど、記憶からとなると厄介ね。
...それこそ、“あの子”の偽物が出たら...例え、偽物でも危険すぎるわ。
「...情報収集に戻りましょ。葵、一応偽物に対する考察を優輝たちに伝えておいて。」
「りょーかい!」
今は情報を集めるのが先決。気にしてもしょうがないわ。
=優輝side=
「『...なるほど。確かに辻褄が合うね。』」
『とりあえず、そう想定しておいてね。』
「『わかった。そっちも頑張って。』」
葵との念話を切る。すると並んで飛行していた緋雪が訪ねてくる。
「どうしたの?」
「偽物...闇の欠片は結界内の人物の記憶から作りだされてるかもしれないってさ。」
「へ〜...って、それって結構やばくない?」
緋雪の言うとおり、強い奴も偽物として現れるので結構やばい。
「...かといって、結界内じゃないと情報の集めようがないだろう?」
「うー、そうだけどさ...。」
結界があるって事は魔法を隠蔽してるって事。なら、結界外に行った所で結界を維持してる魔導師ぐらいしかいないだろう。...情報を集めるにはやはり結界内でないと。
「(思い出せ...“原作”と現実は違うとはいえ、参考にはなるはずだ。思い出せ...!)」
今巻き込まれている事件との類似点が多いゲームの内容、もしくは設定を思い出そうと僕は悩む。今の所分かってるのは偽物が闇の欠片と呼ばれる存在って事だけ。
後、過去に遡っている事ぐらいか。
「(確か...ほとんどの登場人物が関わった
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