暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第2章:埋もれし過去の産物
第28話「闇の欠片」
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起きた事なの?」

「そうみたいだな...。とりあえず、知り合いとかの偽物が現れるようだ。椿と葵にも伝えておかないと...。」

  緋雪が織崎に対して怒りを抱いているのを余所に、葵に念話を飛ばす。
  葵はデバイスになってから念話が使えるようになったので、連絡を取りやすくなって助かる。

「『葵、聞こえる?』」

『聞こえるよー?どうしたの?何か見つけた?』

「『見つけたというか、報告。どうやら結界内には知り合いとかの偽物が出現するらしい。通称“闇の欠片”。強い人物の偽物が現れる可能性もあるから気を付けて。』」

『りょーかい。....っと、言った傍から出てきた。切るね?』

  そう言って葵から念話を切られる。...交戦に入った模様だな。

「そういえば、魔力が大きい程魅了の効果は強くなるってあったな。...その弊害か。高町さんのあの嫌悪っぷりは。」

「本当、いい迷惑だよね。」

「まったくだ。」

  しかし、闇の欠片か...。どういった基準で出てくるんだ?
  まさか、結界内の人物は全て模倣される...?

「....厄介な事件だな...。」

「そうだね....。」

  ...さて、戦闘を開始したらしい椿たちは大丈夫かな?







       =椿side=



「っ、はっ!」

  矢を放ち、牽制する。

「かやちゃん!そいつらは全員偽物!本物じゃないよ!」

「道理で!こんな街中に“(あやかし)”が大量に現れる訳ないものね!」

  葵が優輝と連絡を取り合ってる最中に、いきなり妖が現れた。
  今の時代、もう全て幽世に還ったかと思っていた妖の出現に驚いたけど、偽物だったのね。

「なら、さっさと片付けるわよ!」

「後衛は任せたよ!」

  そう言って葵はレイピアを持って妖の大群に斬りこむ。

「ちゃんと避けなさいよ!“弓技・火の矢雨”!!」

  炎を纏わせた矢を上空に放ち、それが炸裂し、炎を纏った霊力の細かい矢の雨が降り注ぐ。

「あははっ!あたしは散々かやちゃんの矢を喰らってきたからね!これぐらい避けれるよ!」

「それ自慢する事じゃないでしょ!?」

  しかも矢を喰らわせる原因のほとんどが血を吸おうとする事だし。

「っ....“戦技・四天突”!」

  葵が矢の雨に耐えた、もしくは避けた妖に対して高速の四連突を繰り出す。
  元々槍術師が使う技だけど...レイピアならむしろ相性がいいわね。

「...っと。...あら?これで終わりかしら?」

「あれ?そうみたいだね。」

  葵から少し離れた所に残っていた妖を撃ち抜き、一段落着く。
  どうやら、そこまで大
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