帰るかカエルか?
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の切り口ならヴァンパイアの花嫁にはならない。
頼む。この通りだ。」
そう言ってクローバーに頭を下げるフォルツ。それを見てクローバーは少し考えて意を決した様に。
「……分かったよ。あの2人がいなくなったのに少し責任があるし。」
「……。すまない。
……。行くぞ!ニナ!」
「待ってました!」
そう言ってフォルツの頭の上にニナが座るとヴァンパイア化するあの言葉を叫んだ。
「「トランス??フォルツ・レープリカ??」」
するとフォルツに眩い光が包み込み、フォルツとニナ2人の合体……。トランスが行われた。
「……さて、囚われのお姫様の居場所は……。」
「……。」
「この城の真ん中……か。なんだ結構簡単に分かるな。」
真っ赤なヴァンパイアの瞳を輝きさせながらフォルツはそう言うと。
「……くっ??」
フォルツのトランスが解除され、ニナが慌ててクローバーの所に飛び出す。
「クローバーちゃん!急いで!フォルツに血を!」
「うん!」
そう言ってナイフで指に傷を付けフォルツに血を垂らす。するとその血をフォルツは半分だけ目を真っ赤にして血を飲む。
「……。ホントにキツイ。」
「ヴァンパイアになっちゃえばそんな事に悩まなくなるよ?」
「ニナ……。黙れ。」
そう言ってフォルツは真っ赤な目を徐々に普通の目に戻しながら立ち上がるとヒカルに話しかける。
「……さあ。行こう。ヒカル。」
「お前身体は大丈夫なのか?」
「半ヴァンパイアをなめるな。こんぐらい大丈夫だ。」
そうしてヒカルはルスティグとクローバーを見て。
「2人はこの先にある光る柱に入ってくれ。それで元の世界に戻れる。」
「「わかりました!」」
「……気を付けろよ。」
珍しくそう言ってフォルツは『夢幻剣』で片手剣を取り出すとヒカルに渡す。そして自分はいつもの大剣を取り出す。
「剣ないだろ?使え。」
「ああ、サンキュー。」
そうしてヒカルとフォルツは城を睨みつけ。
「「行くぞ??」」
城へとその一歩踏み出した。
「侵入者だ!ゲコ!」
「捕らえろ!ゲコ!」
城の中心部へ向かおうとするとそれを阻もうとするのはカエルの兵士。ゲコゲコ言いながら俺達を捉えようとするが……。
「邪魔なんだよ……。どけ!」
殺気立ったヒカルの前にカエルはまるで解剖されるかの様にリズミカルに切り倒されて行く。
「退け……!」
そうしてヒカルはまるで鬼神の如き荒技でカエルの兵士を倒す。それについていくフォルツ。
「俺……。必要なくないか?」
「必要ないね。彼1人で十分だね。」
そうしてあっと言う間に城の中心部へと到着した。
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