ロックマンゼロ4
第56話 蒼と朱
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!?あなた方の拠点まで護衛します。そのまま走行して下さい!!」
「OK、ありがとう。レジスタンスのお二人さん!!」
「?」
運転席の窓が開き、シエルと同い年くらいの少女が礼を言ってくるが、エックスにはあの少女にどこかで見覚えがあった。
「さあ、拠点までかっ飛ばすよ!!」
「ア、アリア博士!もう少し、安全運転で…!」
「お馬鹿!車はかっ飛ばすためにあるんだよ!」
「今度から私が運転します…」
アクセルを踏んでトレーラーのスピードが上がり、エックスもチェバルを加速させ、トレーラーに攻撃を仕掛けようとするバリアントを撃ち墜とす。
ルインも上空のバリアントを返り討ちにし、トレーラーはそのまま直進したのだった。
しばらくしてトレーラーは追っ手を振り切り、かなりの規模の施設の前で停車した。
ルインもトレーラーから降り、エックスもチェバルから降りる。
アリアも運転席から降りると、エックスとルインの元に歩み寄ってきた。
トレーラーに乗っていた人間達も同様に。
「やあやあ、ありがとうね。助けてくれて…私はアリア、ここの…かつてレプリフォースの極秘施設を拠点にしている人達のリーダーなの」
「レプリフォース?」
聞き覚えのある名前にルインは目を見開く。
「ここの施設はね、二百年前のイレギュラー戦争でジャングルの自然のコントロールユニットがシグマウィルスによって暴走して、中がジャングルのようになっちゃったの。それから永い永い年月が過ぎて、シグマウィルスは消え去り、今ではジャングル化した施設だけが残ってるわけ」
「(そうか…この施設は…ユーラシア事件でシャトルのパーツを手に入れるために訪れた…まだ残っていたのか……)」
シグマウィルスで自然のコントロールユニットが暴走して、施設がジャングルと化し、一体のイレギュラーを生み出したがこの施設がネオ・アルカディアから逃げ出した人々の拠点となるとは思わなかった。
こうして見ると、シグマウィルスも害悪だけではなかったようだ。
シグマとしては自身がバラまいたウィルスが後に人間達の役に立つことになるとは夢にも思わなかっただろうが。
「とにかく助けてくれて本当にありがとう。君達も用事があるかもだけど、休んでいきなよ」
「え?私達レプリロイドですよ?」
「命の恩人に人間もレプリロイドも関係ないよ。それにここにいるみんなはレプリロイドに好意的なんだ」
「そうなんですか?」
「ここにいるのは、ネオ・アルカディアの人間優位の政策に疑問を持っていた人達だけなんだよ。まあ、殆どレプリロイド工学員か人間の子供達だけど」
「やはり、人間達にも疑問を抱いていた人はいたんですね」
「当たり前だよ、性能が低
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