ロックマンゼロ4
第56話 蒼と朱
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駆動音に振り返ると、数台の大型トレーラーがエックスとルインの横を通り過ぎていく。
そして、トレーラーを追いかけるようにパンテオンに似たレプリロイド、バリアントが飛来してきた。
「ビンゴだよエックス!!」
「急ごう!!」
エックス達もチェバルの最大加速でトレーラーを追い掛ける。
「うーん、まずったかな?バリアント共が追いかけてくるよ。」
バリアントとの距離が徐々に縮んでいくことにシエルと同い年くらいの少女が頬を掻きながらぼやく。
「アリア博士、バイルの追っ手が追いかけてきますよ!!」
助手席に座るネオ・アルカディアの科学者がアリアと言う少女に向かって叫ぶ。
「こうなるんだったらもっと速い車を用意するんだったねえ。あっはっはっは」
「どうしてあなたはこんな状況で笑ってられるんですか!!」
絶体絶命の状況下だと言うのに笑っているアリアに科学者は叫ぶ。
「こういう時だからこそだよ。ピンチの時こそ冷静さを欠いちゃ駄目。パンテオン君達は動けない?」
自分達の護衛を買って出てくれたパンテオン達はどうなっているのだろうか。
『彼らは今、応急処置をしている最中です。まともな資材がない今、とてもではありませんが間に合いません』
もう一台のトレーラーの運転手からの通信にアリアは溜め息を吐いた。
「そっかあ…でも諦めないよ。私は私を信じてついて来てくれた子達の命を背負ってんだから」
このトレーラーにはネオ・アルカディアから逃げる際に、遺伝子操作を受け、高い能力を生まれついて持っている子供達が乗っているのだ。
あんな地獄と化したネオ・アルカディアにあの子達を帰すわけにはいかない。
「…アリア博士」
自分よりずっと年下の少女が、諦めずにいるというのに、既に諦めかけていた自分が恥ずかしくなった。
「そうですね、アリア博士。最後まで抗いましょう」
「そうこなくちゃ♪」
バリアント達がトレーラーの前に回り込み、科学者がここまでかと顔を顰めた時であった。
「うーん、どうやら私達はラッキーだったようだねえ…(まさか、別行動するとは思わなかったけどね、エックス君、ルインちゃん)」
トレーラーの横を通り越し、バリアント達をチャージショットで撃ち墜とすエックスとルイン。
「ていっ!ふっ!やあっ!!」
HXアーマーに換装し、トレーラーの荷台に着地するとメカニロイドとバリアントをダブルセイバーで斬り捨てる。
「わおっ、あの最新鋭のバリアントが雑魚扱いだ」
「あ、アリア博士…まさかあれは…」
「レジスタンスじゃない?君も聞いてるでしょ?ネオ・アルカディアから逃げてきた人間達をレジスタンスが助けているって話。」
「聞こえますか
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