コンサルテイション
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……マキナちゃんやシュテルみたいにCQCを覚えた方が自分の身を守れるんじゃないかなぁって思ったの。だってマキナちゃんは狙撃型なのに近距離でも十分強いから、それがあればもし髑髏に近づかれても対処できるはずだと思って……」
「あぁ〜言いたい事は理解できる。でもCQCって、そんな簡単に身に付けられる技能じゃないんだよ。私だって毎日めちゃくちゃ訓練して、やっとこさ実戦レベルになったんだしさ……。だからなのはの場合、もし近接格闘術を覚えるならCQCよりもっと身近な体術の方が良いと思う。CQC以外にもテコンドーやカポエラとか色々あるし、なのはの故郷のニッポンだとカラテや……あ、ジュードーはどう?」
「ジュードー……? あ、柔道だね。それなら時間をかけて練習すれば、私も出来るかもしれない」
「なるほど……でも悠長に訓練していられる状況でもないから、練習や覚える時間は任務の合間や移動中の時間を活用するしかないね。それに過労を防ぐためにも適度な休憩も入れなきゃだし……」
「そっか。簡単に身に付けられるとは思っていなかったけど、やっぱり気長にやるしかないんだね」
「当たり前でしょ。小学生の女の子が経験も無いのにごく短時間で実戦レベルの格闘術をポンポン身に付けたら、次元世界中のインファイターが泣き寝入りしちゃうっての。格闘術は日々の訓練の積み重ねが最も基本かつ大切なのさ」
「あ、昔同じような事をお父さんやお兄ちゃんが言ってた気がする」
「あっちは剣術だけどね。ともあれ何も覚えていないよりははるかにマシだから、ジュードーを練習する事に異論はないよ。でもジュードーが実戦レベルになるまでかなり期間が必要だし、そもそも近接対策が今のままってのはアレだから、今しばらくはなのはの得意分野である魔法をもう少し改善してみたらどうかな?」
「改善?」
「とりあえず……なのはの近接魔法戦術ってどうなってる?」
「えっと、まずプロテクションを爆破させて反撃するバリアバースト。それとプロテクションで止まった相手にチェーンバインドで逃げられないように動きを封じた所に砲撃……って所かな」
「ふんふん、中々合理的で良い戦術だ。それで展開速度は?」
「え?」
「プロテクションの展開速度だよ。発動してからシールドが張られるまで、どれだけの間隔があるのかなって」
「あ〜それはちょっと測った事が無いからわからないや」
「じゃあ今測ろう。さ、展開してみて」
という訳でマキナに言われた通り、なのはは義手にインストールしてあるプロテクションを発動、ピンク色のシールドが展開される。ジャンゴとおてんこが初めて見るプロテクションを興味深くこんこんと軽く叩いたりする隣で、マキナはアギトに展開時間を聞いていた。
「0.53秒って所だ
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