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の戦いで判明したジャンゴの戦闘スタイルの注意点を伝える。

「ジャンゴさんは回避や防御を中心にした堅実な戦い方をしてるし、基礎能力や生存率だけ見ればこの中の誰よりも上だろう。だから持久戦や一対一では地味に強いけど……いくらサバタ様に匹敵する身体能力があるからって、決め手となる必殺技はトランスしないと使えない点がどうしても気がかりだ」

「つまり、僕がやるべきなのは……」

「通常時でも使える攻撃力の高い剣術とかを覚える事だね。サバタ様が狂戦士の波動やホドリゲス新陰流を使ってたように、ジャンゴさんも切り札となりえる技を持つべきだ。幸いにもジャンゴさんには魔力があるんだから、それを使って大きな一撃を放つってのもアリだと思うよ。そういう意味ではジャンゴさんはベルカ式の魔法が向いてるとも言えるかもしれない」

「ベルカ式?」

「次元世界の魔法にはいくつかジャンルがあって、その中の一つがベルカ式なんだけど、そのベルカ式もまた区分けされてる。まず遠距離は少ない代わりに近接戦に特化したものが古代ベルカ式。それをある程度遠距離対応にして今風な感じにしたのが近代ベルカ式。あとついでに、全距離対応で最も使いやすく魔導師らしいスタイルがミッド式。今言った順に普及してるから、次元世界で一番使われてる魔法はミッド式ということになる」

「逆に言えば、古代ベルカ式の使い手はかなり貴重なんだね」

「そういうこと。ちなみに私のはベルカ式を遠距離特化にアレンジしたタイプだから本来の形式とは大分異なるけど、それでもジャンルは近代ベルカ式に入るんだ。というかミッド式は改良や応用がしやすくて、どんな場面でも柔軟に使えるから最も普及したのさ。対してベルカ式は一芸特化というか戦闘向きだから、日常場面などで使う機会はあんまりない。まぁその分、一つ一つの魔法が強力で戦闘になればミッド式以上の力を発揮しやすいんだけど、結果自体は実力が関係するから明言は出来ないよ」

「なるほど……扱いやすいミッド式と戦いやすいベルカ式か。どちらかを選ぶとなると、なかなか迷うね」

「確かにどちらにも魅力的な点はあるから、迷うのもわかる。ただ、純粋に強くなりたいなら、私は古代ベルカ式をおすすめするよ。まあ今すぐ決めろって訳じゃないから時間がある時に考えといて」

「わかった」

マキナの説明を受け、ジャンゴは次元世界の魔法系統のどれを使うか選ぶ事になった。とりあえずジャンゴの課題は決まったので、そのままなのはの課題を探す流れになる。しかし彼女は素手での戦い方を身に着けていないため、レイジングハートに代わる得物をどうするかという相談から始まった。

「確かレイジングハートは杖だったから、槍や薙刀みたいな長柄の武器なら同じ感覚で使えるんじゃない?」

「それも考えたんだけど
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