コンサルテイション
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ゴはバリアジャケットを解除し、元の格好に戻った。とりあえず彼のバリアジャケットは今の太陽の鎧を基本とし、以降新しい服やデザインを手に入れたら変装や好みで使用していく事になった。
「かといって、もしジャングルで科学者に変装しても何の意味もないけどな?」
「そんな事考える人なんていないって、アギト」
「そうだな、ジャングルで科学者に変装するヤツなんているわけがねぇ。いたらそいつはただのバカ……いや、極め付きの愚か者だ」
「………」
何故かジャンゴは何も言わなかった。
うぉ〜は〜♪
ピッピッピッピッピピピピピピピピ……ピピピピッピッピッピ。
新暦67年9月16日、10時40分
朝食兼相談から数時間経って眠気が取れたなのはも起床し、彼女の提案で皆の戦法や弱点を把握するためにジャンゴとマキナが軽い模擬戦をやる事になった。
陸地に設立されてある訓練場、割と広いリング以外に障害物が無いので正面から戦うなら最も力を発揮できる条件下。ゆえに本来隠れて戦うタイプのマキナには多少不利なのだが、彼女は普段使わないライダースーツのようなバリアジャケットを展開し、レックスの形態を変えて右手にデザートイーグル、左手にスタンナイフを持って構えていた。
「近接戦闘ではハンドガンよりもナイフが有利な場合もある。こういう状況の対策ぐらいしてるよ」
「一見すると、あまり隙が見えないね。手合わせよろしく」
「そんじゃあアタシが審判やるから、双方準備いいな? ……始め!」
アギトの開始の合図とほぼ同時にマキナがデザートイーグルで魔力弾を発砲、戦士の勘から彼女が出だしで仕掛けてくると見抜いていたジャンゴは忍者のような動きでことごとく避け、回避が間に合わない弾は強引に剣で斬った。そしてリロードのタイミングにジャンゴはマキナの下へダッシュ、リロードを終えたマキナの銃口が向く前に一撃を入れようと剣を振り……降ろそうとした所で急に寒気を感じたジャンゴは前転でマキナのすぐ横を抜ける。そして前転の最中、彼はナイフを突き出しているマキナの後ろ姿を捉えた。
前転の勢いをバネにして、振り向きざまにジャンゴは剣を横薙ぎに払う。背後からの攻撃にマキナは咄嗟に伏せてやり過ごし、横に転がって仰向けの姿勢のまま振り下ろされた剣をナイフで受け止める。しかし力の差もあって徐々にマキナが押されていくが、彼女はやられる前に発砲し、撃つ直前に銃口が向いている事に気付いたジャンゴは思いっきり背中を反って何とかかわす。
急ぎ立ち上がったマキナと姿勢を戻したジャンゴの間で剣とナイフが何度もぶつかり、火花が飛び散る。重量、刃の長さ、取り回しの速さ、剣士と銃士、男と女、そういった対照的違いがありながらも二人の戦いは熾烈さを増していく。そし
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