コンサルテイション
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「さて……ある程度話はついた所で、私達はそろそろ行こうと思う。ここに居たら皆も危険にさらすって判明した以上、安全のため早めにマザーベースに帰るよ」
「もう行っちゃうのかい? せめて朝ごはんを一緒にしてからでもいいのに」
「ごめん、お父さん。私ももう少し居たいけど、襲撃が失敗したとなれば向こうは次の手を打ってくる可能性が十分ある。今回は奇跡的に人的被害が無かったけど、次もそうなるとは限らない。これ以上皆を巻き込みたくないの」
「諸々全部終わらせたら、またなのはを連れてくるよ。襲撃なんて気にせず、なのはが友達皆とまた一緒に楽しく過ごせるように僕も頑張るから」
「……そうか。じゃあその時が来るのを、皆で待ってるよ」
士郎のその言葉は、地球で待つ皆の心を代弁していた。外でジャンゴとマキナがバイクのエンジンをかけた時、唐突に桃子がなのはを抱き締める。
「なのは」
「お母さん?」
「今度こそ無茶はしないで、ちゃんと帰ってきてね? なのはの家はここなんだから」
そうやって優しく背中を叩いてくれる母の愛を受け、なのははじわりと涙をこぼした。
「……はい! ……お母さん、お父さん、お兄ちゃん、お姉ちゃん、アリサちゃん、すずかちゃん……。また……私、またここに帰ってくるから! だから……行ってきます!」
「「「「「「行ってらっしゃい」」」」」」
地球の家族と友人から見送りの言葉を届けられて、日の出と共になのはは再び次元世界へと舞い戻る。失くしたものを取り戻すために……。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新暦67年9月16日、7時21分。
なんて……意気揚々にそんな宣言をしたものの、なのはは深夜に起こされたせいで眠気でふらついていたため、マザーベースの休憩所でしばらく仮眠をとる事になった。その間にマキナはディアーチェ達に簡単な報告書を送っておき、その後はジャンゴとアギトと共に魚系の朝食を食べながらニュースやネットなどで情報収集を行っていた。
「ざっと目を通してみたけど、これと言って注目すべき情報は無いみたいだ。それならジャンゴさん、ちょっと暇潰しに付き合ってくれる?」
「へ? 付き合うって……」
「別に変な意味じゃないよ。いい加減バリアジャケットのデザインとか相談しておきたいし」
「バリアジャケット?」
「魔力で構築した防護服や騎士甲冑のことだよ。ほら、訓練中にシュテル達が模擬戦とかやる時に展開してる服がそれ」
「あ〜、あれだね。……ん? そういやマキナはバリアジャケットを使ってないけど、どうして?」
「バリアジャケットは魔力で組み上げてる訳だから、使うと魔力反応が出て位置がバレやすくなる。だから狙撃や潜入任務には向いてないし、
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