コンサルテイション
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と4ヶ月前のなのは撃墜事件の際に、ヴァランシアが現れた理由もこれで説明がつくのではないか? 生死を問わずに彼女を狙っているのなら、確保するのに絶好のタイミングであった訳だ」
「まぁ、ラジエルの介入で失敗したから今の状況があるんだけど。それで“あの方”という存在は十中八九ヴァランシアのリーダーの事だろうさ」
「マキナちゃん……そのヴァランシアのリーダーはなんで私を狙うの?」
「ンなの悲願云々までしか知らんがな。私だって一人の人間なんだから、わからない事ぐらい山ほどあるっての。だから今考えてるんだよ」
「そうだよね……」
「ただ、今回の襲撃は私が迂闊だったせいかもしれない。あの病院にイモータルが来た目的を考えないまま、“裏”だけを警戒してしまった。狙ってる対象の故郷で待ち伏せておくなんて普通にあり得る事なのに」
「待ってくれ! アタシ達も気付けなかったんだから、これは姉御一人の責任じゃねぇよ!」
「それに僕達だってイモータルがなのはを狙っているだなんて知らなかったんだし、流石にしょうがないよ」
アギトとジャンゴのフォローを受けたものの、マキナは首を振ってその言葉を否定する。
「……いや、しょうがなくない。どこかにヒントはあったはずだから、気付けなかった事はちゃんと反省しなければならない。じゃないと次こそ本当にゲームオーバーになってしまう」
「それは……」
無い、とジャンゴは言わなかった。彼も世紀末世界で多くのトラップや仕掛けを潜り抜けてきた経験があり、中には即死系の物もあったのだから一つ間違えれば死ぬ危険がある事を重々理解していた。それが今回、別の形で同じことが起きているとわかっているため、安易な慰めは逆に自分の首を絞める事につながると把握している。
「(これまではマキナが考えて道を示してくれていたけど、今度から僕も真剣に考えないと……いつまでも彼女に全部任せる訳にはいかないからね)」
世紀末世界では仕掛けの突破に頭を使ったが、次元世界では注意力や推理力に頭を使う必要があると理解した。かなり大変だが、やってやれなくはないだろうとジャンゴは気合いを入れる。
「そういや結果的に“避難案”もイモータルのせいで無意味になってしまったけど、“報復案”を選んでいる以上はもういいか」
「なのはちゃんの居場所が管理局の“裏”にバレてなくても、イモータルが襲撃してくるとなれば平穏な生活は出来そうにないよね……」
「逆に言えば居場所がわからないイモータルが向こうからやって来てくれるって訳だから、今度こそ力を合わせて皆で返り討ちにして浄化すればいいんじゃないの? 住む場所や拠点が無いならアタシの家の部屋を貸してもいいわよ?」
「大変魅力的な提案だけど、それだとイモータルは何とかなって
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