第55話 さらばルイン
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だよ」
「仕方ないよ、エックスはネオ・アルカディアの元統治者様だし、そんなエックスが人間達の前に現れたら大パニックだよ。人間達がエックスに助けを求める姿が目に浮かぶ…」
「それでも僕は何かしたいんだよ」
「簡単な変装ではバレるだろうしな」
「あ、ゼロは何も考えなくていいよ。そういう変装のセンス皆無そうだし…逆に目立ちそうなアイデア出しそうだしさ」
「ほう」
「にゃあああああっ!!?痛い痛い痛い痛いーっ!!ごめんなさいゼロ!!ごめんなさい!冗談です!冗談ですからアイアンクローは勘弁してーっ!!!」
ゼロのアイアンクローによってルインが悲鳴を上げるが、エックスが普通に動けるようにするために頭を悩ませる三人。
普段は口数が少ないゼロだが、エックスとルインといる時は何時もより多くなる。
エックス、ゼロ、ルインの三人が会話を弾ませるのはイレギュラーハンターが存在していた二百年前では当たり前の光景であったが、シエル達は珍しそうに見つめていた。
ゼロがあんな風に会話を弾ませたり、アイアンクローをかますのは初めて会った時は想像すら出来なかった。
それにしてあの三人が並んでいる姿は中々壮観である。
「あっ!そうだ!ナイスアイデアが浮かんだよ!!」
「「?」」
ゼロのアイアンクローから抜け出したルインはエックスの手を掴んだ。
「メンテナンスルームに行くよエックス」
メンテナンスルームにエックスを引き摺っていくルインを見て、ゼロ達も追い掛ける。
エックスを連れてルインがメンテナンスルームに篭もって数十分後にそのナイスアイデアの内容が明かされた。
「よし、これでOKだね。これならエックスだって絶対にバレない。正に完璧!パーフェクトだね!!」
満足そうな表情で額を拭う動作をするルインに、シエルは顔を引き攣らせるのを止めることが出来なかった。
何故ならルインが完璧と豪語する変装とはエックスのボディの色を変えただけなのだ。
アーマーの色は紫がかかった蒼、アーマーに守られていない部分は紫色(X4の裏技エックスカラー)にしただけだ。
その完璧な変装とやらを見たゼロも残念な物を見るような目でルインを見ている。
「あ、あの…ルイン…流石にそれはバレるんじゃないかしら?」
ハッキリ言ってこんな分かりやすい変装など見たことも聞いたこともないので不安だ。
「えー?あの、エックスに全然似てないコピーエックスにさえ誰も気付かなかったのに?人間どころかレプリロイドまで」
「う…っ」
それを言われて思わずシエルは呻いた。
製作者である自分から見てもコピーエックスはエックスにはあまり似ていない。
というか、人間はまだしも側近のレプリロイド達
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