マブラヴ
1247話
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子の言いたい事も分かるけど、そんなに心配するな。俺を相手にどうにか出来るような存在が、そうそういると思うか? 正直、そんな相手がいたら俺が会ってみたいとすら思うぞ」
まぁ、その存在がサーヴァントだったりしたんだが。
『アクセル、本当に大丈夫なんだろうね?』
崇継の言葉にも頷きを返す。
『本当は、アクセルさんにもあの子の勇姿を見て貰いたかったのですけど』
「あの子?」
『はい。以前私が案内した家がありましたよね? そこで会ったと思いますけど、唯依が斯衛に正式配属となり、近いうちに重慶ハイヴで初陣を迎えるのです。あの子、アクセルさんの事を尊敬してましたから、その戦いぶりを見て欲しかったのですが』
唯依……ああ、確かにいたな。斯衛の学校でも会った。
それに恭子に案内された家では、肉じゃがが美味かった記憶がある。
「そうか、あの時の学生がもう卒業して斯衛になったのか」
『はい。もっとも、本人はミンスクハイヴの戦いに出たかったようですけど』
斯衛であり、恭子と親しいという事は、恐らく機体は新型のTSF-TYPE00か。
何度か恭子から聞いた限りだと、腕自体は悪くないらしい。
それに、今のマブラヴ世界の戦力は俺がこの世界に来た時に比べると大幅に上がっている。
そうなれば、死の八分に関しては心配いらないだろう。
特に乗っている機体がTSF-TYPE00であれば、その辺の戦術機とはちょっと比べものにならない程の性能を持っているしな。
「悪いな。ただ、こっちに戻ってきたら会わせて貰うよ。いつになるか分からないけど」
『……そうですね。あの子にもそう伝えておきます』
『あら、アクセル殿。斯衛に知り合いでもいるのですか?』
俺と恭子の話を聞いていた煌武院が、興味深そうな視線を俺へと向けてくる。
「ああ。前に斯衛の学校で教鞭を執る……いや、そこまではいかないな。ちょっと話をする機会があってな」
『なるほど。……月詠、其方は知ってましたか?』
『いえ、残念ながら』
そう言いつつも、月詠の視線は何故か俺を責めるような色合いがあるように思える。
もしかして、斯衛の学校に顔を出すのはお気に召さなかったのか?
『それを言うのなら、私としても征夷大将軍の式典にはアクセルに参加して欲しかったな』
「あー……それは悪い」
五摂家として生きている崇継にとっても、征夷大将軍の式典は一世一代のものだろう。
出来ればそっちに顔を出したかったという思いはあるんだが……それを考えると、次はこれ、次はこれ、といった具合になってしまうからな。
ともあれ、崇継、恭子、煌武院、ついでに月詠との通信はそれから30分程続くのだった。
『へぇ、新しい世界にねぇ。そ
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