マブラヴ
1247話
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継と恭子がそれぞれに苦言を口にし……
『アクセル殿、崇継殿、恭子殿の言う通りもう少しこちらの世界にいらしてはどうでしょう?』
前回に行われたスキー旅行以降、よく通信に顔を出すようになった煌武院までもがそう告げてくる。
……その背後で月詠が同感だとでも言いたげに頷いているのが、妙に印象深い。
いや、崇継と恭子の方はこの通信に参加するのに護衛を引き連れてはいないんだが、何故か煌武院だけは月詠を引き連れてるんだよな。
この辺、まだ月詠が俺を信頼していない証か。恐らく通信で俺に変な事を教えられたりしたら困るとか、そういう事なんだろう。
「そう言われてもな。ここ数年はずっとマブラヴ世界に掛かりきりだった。勿論その中で新たな世界とも接触したが、門世界は向こうに続く門その物が消滅してしまったし、Fate世界の方は一方的に連れ去られただけで、向こうの世界の座標が分からない」
勿論それらの世界で何の成果もなかった訳ではない。
例えば門世界ではワイバーンをある程度生け捕りにし、牧場区画で飼い慣らす事に成功している。
他にもオーガを初めとしたモンスターを捕獲して、量産型Wの強化に繋がった。
そして最大の成果はエルフ達だろう。俺を慕って――正確には信仰して――ホワイトスターへと移住してきた。更に今では、シャドウミラーの下部組織として傭兵団の精霊の卵として活動している。
Fate世界の方では、言わずと知れた各種宝具。
俺が真名解放出来るのはゲイ・ボルクとルールブレイカーの2つだけだが、金ぴかから奪った宝具は100を超える。天の鎖のように真名解放しなくても効果を発揮する宝具もあるし、金ぴかの両腕はレモンや技術班にとっては垂涎の的だ。
今はまだ特に結果が出ていないが、量産型Wの能力がかなり上昇する事は間違いないって話だし。
だが……それらはあくまでも一時的な利益にしか過ぎない。
いや、一時的っていうにはちょっと無理があるかもしれないが、それでも異世界間貿易が出来る世界を広げるという面ではいまいちなのは事実。
そういう意味ではきちんとゲートを設置して異世界間貿易が出来る世界を……
そこまで考えた時、ふと何かの違和感が脳裏を過ぎる。
それは、見逃してはいけないだろう何かの違和感。
だが、別に念動力が危険を察知している訳ではない以上、問題ないのか?
そんな風に首を捻りながらも、取りあえず今は得体の知れない違和感よりも映像モニタに映し出されている3人――正確には月詠を入れて4人――の説得を続ける事にする。
「他の世界と正式に繋がる事が出来れば、マブラヴ世界にも利益はあるだろ?」
『利益もそうですけど、私はアクセルさんの身体が心配です。どことも知れない世界に、たった1人で転移するのですから』
「恭
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