第5章
冥界合宿のヘルキャット
第100話 邂逅
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一人の女性と男性が睨み合っていた!
女性の方はメガネを掛けて、冷たく鋭い眼つきの美少女。男性の方は顔にタトゥーを入れた怖い風貌のヤンキーみたいな奴だった。
「どうしても死にたいのねぇ、ゼファードル?」
「処女クセーってホントの事を言っただけだろぉ?このクソアマ」
何!?ケンカか?
二人とも物凄い危険なオーラを発してるよ!?
「はぁ、やっぱり……」
部長はなんかこうなる事が分かってたかの様に溜息を吐いていた。
「若手悪魔が集まると、大抵こうなってしまうのだ」
俺達の所に黒髪の短髪で野性的なイケメンが話し掛けてきた。
「サイラオーグ」
部長がイケメンの名を呼ぶ。
サイラオーグってのがこの人の名前か。部長の知り合いみたいだな。
「話は後だ」
サイラオーグさんは睨み合っている二人の元へと歩いて行く。
「その辺にしておくんだな。アガレス家の姫シーグヴァイラ。グラシャラボラス家の問題児ゼファードル」
「誰が問題児だ!ふざけた口を聞くと…」
「いきなりだが最後通告だ。これ以上やるなら俺が相手をする」
サイラオーグさんが迫力のある言葉がヤンキーの言葉を遮る!
スゲェ迫力だ!
その迫力にメガネの姉ちゃんはオーラを鎮める。
「クッ、バアル家の無能が…」
ドゴンッ!
キレたヤンキーがサイラオーグさんに殴り掛かるけど、逆にサイラオーグさんの一撃で壁まで吹っ飛んで叩き付けられた!
ヤンキーはそのまま崩れ落ちて動かなくなる。
一撃かよ!?
「ス、スゲェ……」
「彼はバアル家の次期当主サイラオーグよ。私の従兄弟なの」
へぇ、だから知り合いだったのか。
「そして彼は若手悪魔のナンバーワンよ」
ナ、ナンバーワン!?そりゃ強いはずだぁ。あんな人がいるのか。
その後、式典が始まるまで、部屋にいる事になったけど、仲良さげなのは部長と会長の眷属くらいで、さっきのメガネの姉ちゃんとヤンキーの眷属はさっきの事があるせいでピリピリしてるし、他の眷属は我関せずみたいな感じだ。
部長がこの交流に乗り気じゃなかった理由がなんとなく察せた。
ちなみにここにいるのは部長のグレモリー家、会長のシトリー家、サイラオーグさんのバアル家、メガネの姉ちゃんのアガレス家、ヤンキーのグラシャラボラス家、もう一つのアスタロト家の眷属が来てるみたいだ。
しかもグレモリー家、シトリー家、グラシャラボラス家、アスタロト家は魔王を輩出したお家で、バアル家は魔王の次に偉い大王、アガレス家は俺達悪魔に命をくだす大公と物凄いドリームメンバーだったりする。
「ん?」
そんなドリームメンバーに呆気に取られていると、小猫ちゃんの様子がおかしい事に気付く。
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