第13話 野獣の狂宴
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
で何をして・・・い・・・・・・る・・・・・・」
侵入してきたのは、魔術師姿の士郎だ。
そしてこの地獄絵図を見て呆然と固まってしまった。
まぁ、当然の反応といっていい。
魔術師としての探索で急行して来てみれば、大衆道世界に鉢合わせたのだ。
誰がこんな光景を予想出来た事だろう。
しかもそれがガイアによる合理的判断によるモノ等と、察せられる筈も無い。
そして士郎は未だに呆然としているので判らないだろうが、今この結界内では男を見たら掘れと言うのが、獣同然となっている彼らの只唯一の行動原理だ。
士郎は彼らを見える位置にいる。
彼らも視界に入れさえすれば、士郎を認識できる。
此処までくれば最早これから何が起こるか予想出来よう。
さらには何人かが士郎と目が合った。つまり――――。
「この滾りを沈ませろぉおおおおお!!」
「男、男!男ぉおおおおお!!」
「ヤッチマオウゼェエエエエエエ!!」
「大和きゅんじゃないけど、ぺろりと喰うぅううううう!!」
『オトコォオオオオオオオオオオオオ!!!』
「っ!」
新たな獲物を捕えようとする獣たちは、強烈な勢いで士郎に突っ込んで行く。
その現実に急遽復帰した士郎は、何時もなら無駄なく最小限の動きで躱すところだが、今回に限っては大きく隙を見せないように全力で躱して距離を取った。
何せ捕まれば何ををされるか解ったモノでは無い。
だって全員目が狂気に彩られてるんだから・・・!
「と、ととと投影、開始!」
身の危険を感じ、当身や手刀で気絶させようと試みても厳しいと判断した士郎は、こんな戦闘?で投影魔術を使う事を迷わず選んだ。
(この状況を打破する剣は――――検索、検索、検索・・・・・・該当アリ!)
自身の剣の丘に埋没して引き抜いたのは、昆吾の神を祀って作らせたと言う八振りの内の二本だ。
こんな戦闘で。
そしてすかさず真名解放に至る。
こんな戦闘で。
「悪霊屈服!」
「ォオオオオオオオオ」
却邪は、悪霊などに憑かれた者達を悉く平伏させた逸話を持つ。
これにより、士郎に向かって来ていた男たちは悉く平伏した。1人を除いて。
「魍魎逃避!」
「ォオオオオオオオオオオ」
滅魂は、夜にこの剣を持っていると、それを見た魑魅魍魎達は恐れて姿を消したと言う逸話を持つ。
本当は滅魂だけでよかったと思えるが、士郎としては万全を期した。
だって身の危険を感じたから。
そして結果、ここにいる全員からゴーストたちが消えて行った。
そうなった事で、全員気を失った。1人を除いて。
たった1人だけ士郎に突っ込んで来る男――――板垣
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ