第十八話 ミッション開始
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」
リュウヤの忠告後すぐにとんできたオオカミのツメ攻撃を、アスナは危うく躱した。
同時にカウンターを仕掛けるが、空を切るだけに終わり、ダメージは与えられなかった。
「ナイス判断!だがムリするなよアスナ!」
指示通り、追撃しようと構えていたレイピアを下げ待機の構えを見せる。
それを確認したリュウヤは、アスナへ攻撃したことによってガラ空きになったオオカミの背中を、ライトエフェクトをまとって刺し穿った。
重攻撃の一撃だったが、そう簡単に二度もスタンしてくれることもなく。
オオカミの唸り声と空気を切り裂く音をたずさえて、その凶暴なツメがリュウヤへと迫った。
空中を狙われたリュウヤだったが、上体を反らすことによってなんとかことなきを得る。
「くぅ〜!、野郎めぇ……やるなコンチクショウが」
着地と同時にバックステップでオオカミの二撃目の蹴りを回避すると、リュウヤはそう言った。
言ったーーー笑いながら。
楽しそうにーーー笑いながら。
(…………理解できない)
なぜ楽しそうなのか。
なぜ楽しいのか。
なぜ笑っていられるのか
なぜ笑えるのか。
なぜ、なぜーーー
「アスナ、集中を欠くなっ!死にたいのか!?」
「ーーーは、はい!」
「それは死にたいのか、注意への返事かどっちなの!?」
「返事に決まってるでしょ!?察しなさいよ!」
とぼけたリュウヤの発言に少々の憤りを孕んだ怒号を飛ばしながらも、アスナは思考を止めることはできなかった。
(なんでそんなに余裕があるの…………?)
疑問と原因不明のイラ立ちを抱えるアスナ。
そんなことはつゆ知らず、リュウヤは吠える。
「さァーーー続きだ!」
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