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アインクラッド篇
movement U 絶望と希望の二重奏
久し振りの攻略
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Bの連中は皆、気まずそうに顔を反らしている。まぁ、此方もだが。
「いい加減に……してください!!」
「あーん、ツレナイわねー!」
「……リル、お前はもう少し自重しろよ。いや、してくれ。」
何とかリルを引き剥がしたアスナは、気を取り直して言った。
「こんなところで何をしてるんですか?」
「……攻略ギルドがダンジョンにいるのに何の疑問が?」
「………そうですか。漸く攻略組としての自覚が出来たようで何よりです。」
「うわぁ、何か腹たつなー今の。」
駄目だ、ケンカ腰を止められそうにない。幸いな事に、ソラが助け船を出してくれた。
「そ、そんな事より!もうボス部屋っぽいけど………そちらはどうする?」
「こちらはこのまま偵察をしようかと。あなた達は?」
「同じよ。なら、一緒に行かない?ワンパーティーよりもレイド組んだ方が安心よ?」
「………あなた方が、足を引っ張らなければね。」
「本当に私達を足手まといと思っているなら、そもそも提案しないわ。」
「…………。」
即断即決で知られる『閃光』アスナが、珍しく迷っている。恐らくプライドと現実の狭間で揺れているのだろう。
「どうした?ひょっとして………自分達の無様な様を見られたくないとか?」
つい、言ってしまった。
「貴様!我々を馬鹿に……」
「良いでしょう。」
「……!?副長!本気ですか!?」
「ええ、そこまで言うからには見せて貰いましょう。彼等の実力を。」
憤った部下を遮り、そう言った閃光は、俺達の方を見て言った。
「是非とも、あなた方の底という物を見せて下さい。」
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