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非日常なスクールライフ〜ようこそ魔術部へ〜
4月
第1話『始まりの朝』
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ると次の瞬間・・・



「お兄ちゃん!!!」

「はいっ!・・・ってあれ?」


急に智乃の声が大きくなったことにびっくりした俺は飛び起き、周りを確認した。
するとすぐ隣に、心配そうにこちらを見る智乃の姿があった。
…ん?『飛び起きた』? そう、俺の体はベッドに横たわっていたのだ。




















――――――――――――――――――――

「もうホントにびっくりしたよ、お兄ちゃん」

「わ、悪かったって」


朝食を食べ終えた二人は会話をしていた。俺は中学校へ行く準備をしている。


「仕方ないだろ、変な夢見てたんだから」

「どんな夢?」

「お前がたくさん出てくる夢だよ」


夢の内容について聞かれた俺は正直に答えた。
すると、智乃は頬を膨らませる。


「それのどこが悪夢なのよ!」

「いや、普通に怖かったんだって!」


だが智乃の言い分はごもっともだ。怖かったとはいえ、悪夢は言いすぎたかもしれない。怖かったけど。


「もう。今日中学の入学式でしょ? その夢見た後に事故でも遭ったら怒るからね」

「はは、そりゃ縁起が悪いな」

「そうよ!」


変なことを気にするな、こいつは。もっと普通の心配をしてくれればいいのに。過保護というか何というか。俺の方が兄なのに。


そうこうしている内に時間は過ぎ・・・



ピンポーン



玄関のチャイムが鳴った。インターホンで相手を確認した智乃は俺を呼ぶ。


「お兄ちゃーん、莉奈ちゃん来たよ!」


莉奈、とは俺の幼馴染みのことだ。彼女は俺の家の隣に住んでいて、小学生の頃はこうして一緒に登下校していたものだ。中学生になっても、それは踏襲されそうである。
おっと、それよりもうそんな時間か。


「おはよう」

「おはよー」


玄関の扉を開け挨拶した俺に、彼女は気の抜けた挨拶を返してきた。
彼女とは保育園からの付き合いである。昔からよく遊んでいたし、今でもそれは変わらない。元気な性格で、一緒に居て飽きない良き友達だ。


「すまん、ちょっと待ってくれないか? まだ準備が終わってないんだ」

「じゃあここで待ってるねー」

「悪いな」


俺は部屋に戻り、急いで準備を進めた。










「おまたせ」

「じゃあ智乃ちゃん、行ってくるね」


俺が準備を終えたらすぐ出発だ。少し大きめの慣れない制服を着て、新品の靴を履いていると、莉奈は智乃に手を振りながら言った。


「行ってらっしゃーい!」


智乃も莉奈に負けないくらい大きく
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