マブラヴ
1246話
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の話は何だったかしら。そうそう、初恋は実らないって話だったわね」
レモンの言葉で、艶っぽい空気は一変する。
何だかんだと、恋人達の中でもレモンが主導権を握っているんだよな。
付き合いが長いというのも影響してるんだろうが。
「そう言えば、私達についての初恋だけを言ってたけど、アクセルの初恋はどうなの?」
シェリルの言葉に全員の視線が俺へと向けられる。
「俺の初恋、ねぇ」
俺の場合は元々前世がある。
その上で憑依というか、転生というか、そんな感じでアクセル・アルマーとして生まれ変わった。
それだけに初恋らしい初恋はないままだけど……
「そうだな、そういう意味ではレモンが初恋なんだろうな」
「あら? そうだったの? じゃあ、私達お互いがお互いに初恋相手なのね」
俺の言葉が少し意外だったのだろう。レモンは嬉しそうな笑みを浮かべてそう告げる。
「ふ、ふん。もし私がレモンよりも最初にアクセルに会っていれば、多分その初恋の相手は私だっただろうけどな」
「コーネリア、負け惜しみはみっともないわよ?」
「誰が負け惜しみだ! 大体、ここにいる全員が何だかんだとアクセルを愛し、愛されてるんだ。そういう意味では別に初恋云々なんて殆ど関係ないだろう」
「そうね。確かにそうかもしれないけど……私がアクセルの初恋の相手だというのは、変えようがない事実よ」
レモンのその言葉に、コーネリアだけではなくマリューやスレイ、シェリル、あやか、千鶴、円、美砂といった俺の恋人達全員が笑みを浮かべる。
強気でいながら、どこか艶っぽいその笑みは、そういう方面に耐性のない思春期の男が見ればそれだけで魂が奪われたかのようにフラフラと近寄って行くだろう笑顔。
そんな笑みを見て、レモンも自分の失敗を理解してしまったのだろう。失敗したといった表情を浮かべる。
「じゃあ、まだ少し夜は早いけど……アクセルの初恋相手の身体を存分に味あわせて貰いましょうか」
マリューの言葉に、全員が立ち上がり……俺を含めて全員が寝室へと移動する。
そうして……この日、レモンはいつもの余裕が嘘のように皆に責め立てられ、途切れることなく喘ぎ声が寝室の中に響き渡り続ける事になる。
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