第十三話
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が、やられた本人からすればたまったものではない。
いつ紫藤を殺しても可笑しくない宮本に、小室は止めようとするが……。
「ならば殺すがいい!」
その場に現れた高城の親父さんの言葉が周りに響く。
「その男の父親とは、いくらか関わりがある!だが、今となっては無意味だ!望むなら殺せ!」
この発言には周りから異議を出すものがいたが、言い終える瞬間に高城の親父さんの鋭い眼光に当てられて、押し黙ってしまう。それから、宮本と紫藤に周りの視線が集中する。
「いいでしょう……殺しなさい。私を殺してその事実に苦しみ続けるがいい!それこそが、教師である私が、生徒のあなたに与えられる最高の教育です!!」
宮本の判断にゆだねられる。小室達は息を飲んで宮本の決定を見守る。なお、タカトさんは万が一に備えて、ありすちゃんに宮本と紫藤のやり取りを見せないように目を隠している。
銃剣を突き付けて数秒がたった後に、銃剣を下げて後ろを向いて冷めた口調で呟いた。
「殺す価値もない」
その言葉に紫藤は、今までないくらいに屈辱を感じている。その証拠に普段は鉄仮面のごとく隠している感情を表情に露わにして怒りの表情を出している。
宮本は殺さない選択を選んだ……なら、こっからは俺が好きにやってもいいよな。
「よう」
「!?」
俺が声をかけた瞬間に怒りの表情を隠さない紫藤が俺を睨みつける。そして俺はハイパワーを取り出して紫藤に銃口を突き付ける。
「バスに居た時にいったよな。これ以上おれたちに関わるなら心臓か眉間にぶち抜くってな。まあ、今まで猿山の大将を気取った奴に、そこまでの理解を求めるのも無理があったか」
更に怒りの表情を強める紫藤だが動くことは出来ない。銃口が目の前にあるからだ。
「大物政治家の息子も、ここまで落ちぶれたら哀れだな。」
俺の言葉に、紫藤はついに我慢が出来なくなり、感情任せに叫び出した。
「ガキのあなたに、私のいったい何がわかるんだ!!」
その叫びは怒りと同時に、自分の悲劇を分かれと言っているようにも聞こえる叫びだった。
「平凡な家庭に育ったあなたに私の苦痛が分かるわけがない!!あなたと違って大物政治家である私の父の威光に逆らえるわけがありません!父が決めたレールを渡らなければ、実の息子である私を躊躇なく見捨てる程の冷徹な男なんですよ!当然ですよ!父は私に期待など何も寄せていませんよ。何せ父が自分の跡を継がせたいと思っているのは、あったこともない父の愛人の息子の自分の弟なんですから!!」
今までにないくらいに感情任せに叫ぶ紫藤に、誰も言葉を挟む事ができない。あの紫藤を恨んでいた宮本や平野でさえ。
「だからあなたに分かるものかといったんです!平凡な家庭に育ち、将
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