第3章 リーザス陥落
第81話 ジオの町の再会
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レ行ってきまーーすっ♪」
「いちいち言わなくていい! はしたないっ!!」
アテンはジュリアに盛大に注意をしながら……今後のプランを模索する。
「はぁ……、予定変更、だわ。図書館の後に行こうと思っていた、ブブビビ遺跡は今回はお預けね。まぁ、どうせあの子、遺跡なんか興味ないから問題ないでしょ。ん〜……、これだと逆に時間が余るわね…… なら、いっそ近くの牧場へいく、とか? 地図によると確か向こうの……ちょっと下見。あの子、長いし……」
何かをブツブツと呟きながら、路地へと入っていった。
そして、そのタイミングは丁度ユーリが宿の外へと出てきたタイミング。
「ん? 少々騒がしい、と思ったんだが……」
きょろきょろと、周囲を見渡したが、誰かがいる様な気配はなかった。
その時だ。
「あ、ユーリ君。もう 大丈夫なの?」
後ろから、声をかけられた為、ユーリは辺りを見渡すのをやめると、振り向いた。
「ああ、レイラさん。大丈夫だ。多少の疲労感は感じてるが、全く問題ない」
「そうなの? ……ユーリ君の事、心配する人沢山いるんだから。あまり無茶はしないでね。たまには私達にも格好をつけさせてよ」
にこり、と笑うレイラ。
それを訊いて、ユーリも笑った。
「もちろん。大分頼りにさせてもらうよ。オクの件もそうだし。……トーマの軍勢の件。リーザスの状況。頼る部分は山ほど残ってるぞ?」
「ま、まー、その辺は エクスしょうぐ、……っとと、エクス君達に任せるわ。どうしたって、彼らの方がエキスパートだからね。私達 金の軍は 基本リア様の親衛隊だし……」
「まぁ、言っておいて、だが。得手不得手、と言うモノはあるから仕方ないだろうな。エクス達もそうだが、優希や真知子さん達も頑張ってくれてる。――……十分すぎる程にな。だから、オレ、オレ達が気兼ねなく最前線で暴れる事が出来るんだ。感謝してるよ。レイラ達だって、そうだろう?」
微笑みを絶やさないユーリを見て、レイラは 暫しその顔を魅入ってしまっていた。
――これじゃ、老若男女……誰が惹かれても不思議じゃない、わね……。
少しだけ、レイラはため息を吐く。
「ん? どうした?」
「いーえ、なんでも。ああ、そう。司令本部に また顔を出して欲しい、ってバレス殿も言ってたから、伝えておくわね?」
「ああ。ヒトミ達に断ってからいくよ」
「あー。ヒトミちゃん、今ユーリ君が独り占めしてるんだったっけ? 良いなぁ」
にこにこ、と笑うレイラ。それを見て、ユーリは苦笑い。
「レイラもヒトミと遊んであげてくれ。……それが一番喜ぶ」
「ふふ。解ってるよ。でも、1つ間違い発見」
「ん?」
間違い、と言われてユーリは首をかしげ
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